前回はWeb 2.0の意味について、アーキテクチャの視点か考えてみました。またEW 2.0(エンタープライズ Web 2.0)に対して、企業レベルでの課題を解決するリファレンスアーキテクチャがどのようなものなのかも説明しました。そこで今回は、リファレンスアーキテクチャのサービス利用層がどのように構成されるかについて説明します。
このEW 2.0リファレンスアーキテクチャのサービス利用層における3つのサポートレベル(Client Tier、HTTP Web Tier、Service Logic)を実装するのに必要となるランタイムのインフラとは、どのようなものなのかを表1で説明します。
サービス サポート レベル
内容
サービスの表示と操作のためのユニバーサルなクライアントエンジン
ユニバーサルなクライアントエンジンは、EW2.0 クライアントアプリケーションを実行するためのサービスを提供するコンテナの役目を果たします。サービスには、リッチなUIのサポート、分散イベント処理、クライアントサイドロジックの実行、コードとデータのデプロイサービス、クライアントリソース(ファイルシステム、周辺機器など)へのアクセス、 XML 処理、 XPath、データバインディング、ネットワークサービス、クライアントサイドのセキュリティ管理があります。
サービス配送のためのInternet Messaging Bus
Internet Messaging Bus(IMB)は、ユニバーサルな接続性と次のようなメッセージングサービスを提供します。