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改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - バックアップ編

第2回:NetVault for Linuxを使ったバックアップ
著者:日本ヒューレットパッカード  古賀 政純   2006/12/13
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NetVaultとは

   NetVaultは、BakBone Softwareが提供しているバックアップソフトウェアでLinuxにおいて多くの実績があります。NetVaultはGUIによって直感的でわかりやすい操作が可能となっており、セットアップも非常に容易です。

   NetVaultではバックアップを管理するGUI、バックアップ装置を接続したバックアップサーバ、バックアップ対象に分かれています。まずは、NetVaultで一般的に使われる用語を解説していきます。

NetVaultサーバ

   NetVaultサーバはバックアップを行うための管理サーバとなる場合が多く、管理者はこのサーバから対象のハードディスクをバックアップします。リモートでの操作も可能で、バックアップ対象のハードディスクのデータはLAN経由でバックアップサーバに送られます。

   バックアップに用いるテープ装置は、バックアップサーバにローカルで物理接続する構成が一般的です。NetVaultの場合、バックアップサーバをNetVaultサーバと呼ぶこともあります。またNetVaultサーバは、Red Hat Enterprise Linux 4で構成することが可能です。


クライアント

   バックアップサーバがバックアップを行うサーバであるのに対して、取得したいデータが接続されているバックアップ対象のことを「バックアップクライアント」や「ターゲットマシン」と呼びます。NetVaultの場合はバックアップ対象のことを「NetVault Client」や「target」と呼ぶことがあります。またNetVaultでは、Linuxサーバをバックアップ対象としてサポートしています。


テープ装置とテープライブラリ装置

   テープ装置はバックアップデータを保存する装置のことで、一般的にテープカートリッジが1本しか挿入できないタイプのものを指します。Linux上からSCSIホストバスアダプタで外付けされているものや前面のSmart Arrayコントローラに装着できるもの(ProLiantサーバなど)もあります。読み書きは、Linux上からtarコマンドやdump/restoreコマンドで行います。

   テープライブラリ装置は複数のテープカートリッジを内蔵しており、テープ装置同様に、Linux上からはSCSIホストバスアダプタで外付けされている場合がほとんどです。Linux上から取り扱う場合にはNetVaultなどのバックアップ用ソフトウェアを用いて、ライブラリ装置に挿入された複数のテープカートリッジを1つのライブラリとして読み書きを行うことができます。NetVaultでは、GUI管理ツールによってマウスを用いた操作で可能です。


仮想テープライブラリ装置

   NetVaultでは、バックアップサーバにテープライブラリ装置が接続されていなくても、テープライブラリ装置が接続されているかのようにローカルディスク上に仮想的なテープライブラリ装置を作成することができます。


NetVaultのGUI管理ツール

   NetVaultのGUI管理ツールは、バックアップサーバ上でnvguiコマンドによって起動します。Red Hat Enterprise Linux 4をバックアップサーバとした場合の管理ツールのメインウィンドウを図1に示します。

NetVaultのGUI管理ツール(NVGUI)
図1:NetVaultのGUI管理ツール(NVGUI)

   管理ツールを起動すると、管理項目ごとに分類されたアイコンが姿をあらわします。バックアップ対象となるクライアントを設定するには「クライアント管理」をクリックします。またバックアップとリストアは「バックアップ」「リストア」をクリックして行います。

   NetVaultではクライアントに施した作業(バックアップ/リストア)を「ジョブ」として管理しています。バックアップやリストアを行うたびに、その作業にジョブ番号が割り当てられ、NetVaultは各作業をジョブ番号で管理します。管理者はジョブ番号を見てバックアップ、リストアが成功しているかどうかを確認していきます。

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日本ヒューレット・パッカード株式会社 古賀 政純
著者プロフィール
日本ヒューレット・パッカード株式会社
古賀 政純

2000年よりUNIXベースのHAクラスタシステム及び、科学技術計算システムのプリセールスに従事。並列計算プログラミング講習会などを実施。その後、大手製造業及び官公庁系の大規模Linuxクラスタの導入、システムインテグレーションを経験。現在は、大規模エンタープライズ環境向けのLinuxブレードサーバ及びHP Serviceguard for Linux(HAクラスタソフトウェア)のプリセールスサポート、システム検証を担当している。毎日、Linuxサーバと寝食を共に(?)しています。


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INDEX
第2回:NetVault for Linuxを使ったバックアップ
NetVaultとは
  NetVaultによるLifeKeeperクラスタのOracle 10g R2バックアップ、リストア
  NetVaultでオフラインバックアップ
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - バックアップ編
第1回 オープンソースMondo Rescueによるバックアップ手法
第2回 NetVault for Linuxを使ったバックアップ
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - ネットワークサービス編
第1回 Webサーバの基本「Apache」
第2回 3つのファイルサーバ「NFS & FTP & Samba」
第3回 IPアドレスを管理する「DHCPサーバ」と通信の橋渡し「NATルータ」
第4回 NATサーバに必要なファイアウォール設定とデータベースサーバ、メールサーバ
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - 管理ツール編
第1回 現実路線のサーバ管理ソフトウェア
第2回 手軽なWeb管理ツールと強力な専用ツール
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - サーバ編
第1回 ブレードサーバとLinux
第2回 HAクラスタとバックアップ
第3回 データレプリケーションとWebサーバの構築の基本
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - インストール編
第1回 Red Hat Enterprise Linuxの概要
第2回 インストールの方法とサポート状況の確認
第3回 インストールとNICの設定
第4回 インストール後に行う設定
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 管理編
第1回 外部ストレージの設定と運用について
第2回 RHEL4におけるユーザ管理
第3回 RHEL4におけるシステム管理とSIMについて
第4回 RHEL4におけるOSのチューニング
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - クラスタ編
第1回 LinuxでもHAクラスタ
第2回 Serviceguard for Linuxでクラスタ環境の管理