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SNSの変化
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海外ではOrcut/Friendster/MySpace、日本ではmixiやGREEが流行りはじめた頃、筆者もご多分にもれず、様々なSNSに参加し、コミュニケーションの広がりを実感していた。
SNSに触れはじめた当初は登録しているすべてのSNSに毎日ログインし、様々なコミュニティを作成・参加し、いわゆるWeb 2.0的な生活を楽しんでいた。そうして情報交換を行う日々が続いたが、日を追うごとにログインする回数が減っていき、コミュニティを閲覧することも少なくなっていった。
このことは筆者だけに当てはまることではなく、同様の傾向を持っているユーザは少なくない。なぜなら、SNSの趣旨・利用目的がかわってきているからだ。
当初のSNSは、様々な人の中から同じ趣味の人を探しだしてコミュニケーションを取り合っていく、いわゆる「マスコミュニケーション」のツールであったが、最近は次のように変化してきた。
- 見知らぬ人の登録を止め、リアルな友人のみを登録
- 日記は友達にのみ公開
- クローズドなコミュニケーションを楽しむ
表1:近年のSNSの状況
また最近では、同じ趣味・趣向、または実際の友人とのコミュニケーションを楽しむためのSNSも登場してきている。例えば、次のような特徴を持ったSNSもある。
- 昔の同級生とのメッセージ交換
- 離れた友人の日記を読む
表2:コミュニケーション重視のSNSの特徴の例
表1、2からもわかるように、すでにSNSはマスコミュニケーションのツールではなく、リアルなコミュニケーションの補助ツールへとかわってきているのだ。
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ビジネス面にも影響するSNSの変化
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このようにSNSは変革期を迎えているが、これはビジネス面にも大きな影響をおよぼしている。なぜなら、SNSのビジネスモデルは主に広告モデルとなっており、そのためには人が集まらなければならない。でなければ、「お金」をうむことができないからである。
これもまた、現状のSNSの大きな問題と考えられる。
これからのSNSは広く浅くではなく、狭く深くのコミュニケーション・ツールに変わっていくべきと考えて、Willbeeを考案した。
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著者プロフィール
株式会社セキュリア 代表取締役社長 久保 美恵子
2004年1月セキュリア設立、ASP向けアプリケーションの開発・ライセンシングをメイン事業とする。2006年3月フィリピンのパートナー企業と合弁でアライアンス・ソフトウェア・ジャパン株式会社を設立。ブリッジエンジニアリング専門の会社として、現在フィリピンの開発会社と連携して、受託開発を含めた開発を行う。
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