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| yumレポジトリサーバ | ||||||||||
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Red Hat Enterprise Linux 5からRPMパッケージ管理システムとして「yum(Yellow Dog Updater,Modified)」が採用されました。このyumというのは、主にパッケージのアップデートに利用されます。ほかにもメディアに収録されているRPMパッケージのインストールやシステムにインストール済みのRPMパッケージのアンインストール、グループ管理などにも使われます。これに伴いRed Hat Enterprise Linux 4で採用されていたup2dateは、Red Hat Enterprise Linux 5において廃止されています。 yumによってRPMパッケージのアップデートやインストール、アンインストールを行うには一般的にyumレポジトリと呼ばれるパッケージを体系立てて保管したファイルサーバを利用します。このyumレポジトリによるパッケージ情報を保持したサーバは「レポジトリサーバ」と呼ばれ、RPMパッケージやエラータパッケージの配信サーバを指す場合が一般的です。 レポジトリサーバはシステム構成とその利用方法により大きく2つに分類できます。
表1:yumレポジトリサーバの分類 表1-1はyumレポジトリを自分自身に持つサーバのことで、ネットワークを使わずにRPMパッケージの管理をyumレポジトリを使って行うことを指します。 ![]() 図1:yumレポジトリを使って、ローカルディスクのRPMパッケージ管理を行う 一方表1-2は、RPMパッケージ配信用のyumレポジトリサーバと、RPMパッケージをインストールすべき管理対象のシステムがネットワーク上に存在し、管理対象となるサーバからyumレポジトリサーバへ接続することでRPMパッケージの管理を行います。 1台のyumレポジトリサーバがあればネットワーク上に存在する複数のクライアントにRPMパッケージ配信を提供できるため、RPMパッケージの一元管理、集約化が可能となります。 ![]() 図2:管理対象からyumレポジトリサーバに接続し、RPMパッケージ管理を行う 表1−1のyumレポジトリによるローカルディスクのRPMパッケージ管理は、yumの稼動が前提となっている「system-config-packages」(またはpirut)を利用する場合に重要な意味を持ちます。 Red Hat Enterprise Linux 5に付属するsystem-config-packagesはRPMパッケージを管理するGUIツールですが、yumのレポジトリが設定されていることが前提条件になっています。したがって、yumのレポジトリの設定が完了していないと、GUIによるRPMパッケージの管理は行えません。 これまでRed Hat Enterprise Linux 3や4などを取り扱ってきた管理者からすれば、ローカルディスクに保管されているRPMパッケージならば「rpmコマンドで管理すればよい」と思うかもしれません。しかし今後、対象となるシステムの巨大化やOSの複雑化、ネットワーク経由でのRPMパッケージ運用などを考慮した場合、RPMパッケージ管理の簡素化は避けて通れないとなると、Red Hat Enterprise Linux 5でyumが利用できるようになったことは重要なことだといえるでしょう。 例えば、ある目的を達成するためのアプリケーションやベンダーのドライバなどのRPMパッケージが大量に存在し、かつ依存関係が複雑である場合を考えてみましょう。yumレポジトリに登録されているRPMパッケージのグループ単位で管理を行うと管理工数を低減できます。単純で少数のRPMパッケージの場合は手動でrpmコマンドを使って管理できるかもしれませんが、複雑で大量のRPMパッケージをしかも大量の管理対象に配信しなければならない場合、yumレポジトリは非常に重要なものとなります。 |
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