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PowerGresとは
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「PowerGres(パワーグレス)」とは、SRA OSSが開発、販売を行っているRDBMS製品です。PowerGresはオープンソースデータベースのPostgreSQLをベースに商品化されたものです。
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オープンソースデータベース「PostgreSQL」とは
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本連載をご覧の読者の方は、オープンソースデータベース「PostgreSQL」についてご存知のことと思います。
PostgreSQLは、PostgreSQL Global Development Groupによって開発されているオープンソースのデータベースです。数名で構成されるコアチームがプロジェクト方針を決定し、数10名のデベロッパーが開発を行い、その他大勢のコントリビューターがパッチの提供などを行うという体制で、世界中の多くの開発者に支えられ、日々進化を続けています。
PostgreSQLはオープンソースデータベースでありながら、豊富な機能、特に最近のバージョンではエンタープライズ向けの機能を実装していることから、Webシステムのバックエンドデータベースとしての用途を中心に小規模から大規模まで、幅広い企業システムで利用が進んでいます。
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PowerGresのコンセプト
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PowerGresは先に述べた通り、PostgreSQLをベースにした商品です。商品化にあたっては以下の3つを大きなコンセプトとして商品開発を行っています。
- PostgreSQLをより使いやすく
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- 簡単にインストールできるインストーラの提供。
- オリジナルのデータベース管理ツールの同梱。
- PostgreSQLをより安心に
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- 企業導入をより用意にするためのパッケージ化。
- PostgreSQLに信頼性を追加する機能の実装(一部製品に限る)。
- 安心のサポート
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表1:PowerGresのコンセプト
オープンソースソフトウェアは、ソースコードが公開されているのでユーザが解析することができるのも魅力の1つです。
しかし、実際のシステム開発の中で、利用しているソフトウェアのすべてをソースコードレベルで理解するというのはとても大変なことだと思います。かといって、利用するソフトウェアは安心して使いたいという思いもあります。
そのようなジレンマは、パッケージとして販売し、サポートも提供されているPowerGresが解決できるのではないかと考えています。
また、オープンソースソフトウェアは機能が十分でも使いやすさを重視したツールなどの整備が遅れているともいわれています。PowerGresでは、より導入を簡単にするインストーラの整備や日々の運用管理の手間を軽減する管理ツールの同梱を行うことで、使いやすさの向上を目指しています。
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PowerGresファミリーのラインナップ
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PowerGresは2003年にWindows対応製品を発売したのを皮切りに、現在ではエントリレベルの商品から高信頼性のソリューションまで、幅広いラインナップを提供しています。プラットフォームや求められる信頼性などによって、自由に選択できます。
現在提供されているPowerGresファミリーの製品マップは以下の通りです。

図1:PowerGresファミリーの製品マップ
それでは各製品について簡単に解説していきましょう。
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著者プロフィール
SRA OSS, Inc. 稲葉 香理
日本支社 マーケティング部/技術部
SRA時代に、PostgreSQLビジネスを立ち上げたときの設立メンバの1人。PostgreSQL関連のサポート、トレーニング、コンサルティングなどに従事してきた。2005年のSRA OSS, Inc.設立時からマーケティング部を兼任し、マーケティング、広報活動にも従事。日本PostgreSQLユーザ会理事。
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