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企業価値を高める強いチームの創成
第4回:成功するチームマネジメントと生産性向上
著者:
オープンストリーム 赤穂 満
2007/8/28
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PMBOKによるプロジェクト管理のフレームワーク
これまで3回に渡り、チームを運営していく上での課題や解決策などを説明してきた。最終回となる今回は、PMBOKに関して説明を行う。まずPMBOKで解説されているプロジェクト管理の取り組みについて述べてみる。
PMBOKとは」The guide to the Project Management Body of Knowledge」の略だ。1987年、米国のPMI(Project Management Institute)の発足によるもので、約5万人以上の会員が所属する世界最大のプロジェクトマネジメント団体である。PMIは世界統一のプロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)を認定している。
それによると、企業活動におけるPMBOKによるプロジェクトマネジメントの取り組みの対象範囲は以下のように定義されている。
図1:PMBOKにおけるプロジェクト管理のフレームワーク
対象となる領域は下記の8つの主要な項目と、それらを総合的に管理する(ここでは統合と位置付ける)マネジメントが重要な項目となる。
人的資源
調達
スコープ
リスク
コスト
スケジュール
品質管理
コミュニケーション
表1:対象となる領域
これらをプロジェクトの開始時点までに、プロジェクト計画書にてプロジェクト体制や役割分担、達成目標、レビューポイントなどを明確に定義し、円滑に進めていく必要がある。ただしPMBOKにおいても業種や分野固有の知識、実践方法といった事柄については論じられておらず、生産性向上策を含めてこれらについては独自で追加する必要がある。
チームの生産性
プロジェクトを遂行するために必要な業種や分野固有の知識については、社内外のリソースを調達することで賄えるだろう。しかし同業他社との差別化も含めた生産性や競争力を意識した場合、特に新規事業や業務変革など大規模プロジェクトにおいては、担当者の能力や個人の生産性だけではチーム目標の達成は困難である。
大規模プロジェクトを積極的に推進している企業をみた場合、表2のような特徴がある。
均一な方法論によるチーム運営
リスクの早期予測と緩やかなモラール改善
ナレッジマネジメントによる事例管理
表2:生産性向上策の一例
これらから、プロジェクトマネジメントの手法を考えてみよう。
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著者プロフィール
株式会社オープンストリーム 赤穂 満
サービス推進兼SAXICE推進担当 統括ディレクタ
活動状況:これまでに、製品ライフサイクル、製品構成情報管理やビジネスモデルなどに関する解説記事、論文多数。
所属学会:日本設計工学会、経営情報学会、ビジネスモデル学会、正会員。
INDEX
第4回:成功するチームマネジメントと生産性向上
PMBOKによるプロジェクト管理のフレームワーク
方法論の導入に期待されるもの
ナッレジマネジメントによる事例管理