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チームビルディング
企業価値を高める強いチームの創成

第4回:成功するチームマネジメントと生産性向上

著者:オープンストリーム  赤穂 満   2007/8/28
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方法論の導入に期待されるもの

   昨今のように、業務プロセスの複雑化をはじめ、システム構成要素の多様化、IT技術の急速な進歩などにより、属人的な部分での参画が増加している。またその一方で、チームには様々なスキルや立場の異なるメンバーが参加し、その上で最大限の生産性が求められる。そのために、チームの運営を共通化するための方法論が必要となる。

   ここで述べておくが、方法論は答えをだしてはくれない。答えを出すまでのプロセスを定義し、各プロセスで必要なタスクと均質な成果物を定義するだけなのである。
方法論の目的と留意点
図2:方法論の目的と留意点


リスクの早期発見と準備

   プロジェクトにおける各フェーズでのリスクをプロジェクト開始時の早い段階から想定し、対応策を考慮しておくことにより、リスクの最小化をはかることが可能だ。なお想定されるリスクは過去の同一規模のプロジェクトで発生した課題や対応策を整理しておく必要がある。

リスクマネージメント導入のチームへの影響
図3:リスクマネージメント導入のチームへの影響


緩やかなモラールの改善

   システムやプロセスに比べ、導入を実行する組織および社員のスキルやカルチャーの変革には時間がかかる。現場はあらゆる「リスク」に対してアレルギーを持ち、時には様々な手段を用いて進行を阻止しようとする。

   そのような場合、各フェーズの前段階でリスクを洗い出して改善を進めていくことにより、緩やかにモラールを向上させることが可能となる。

緩やかなモラールの改善
図4:緩やかなモラールの改善

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株式会社オープンストリーム 赤穂 満
著者プロフィール
株式会社オープンストリーム  赤穂 満
サービス推進兼SAXICE推進担当 統括ディレクタ
活動状況:これまでに、製品ライフサイクル、製品構成情報管理やビジネスモデルなどに関する解説記事、論文多数。
所属学会:日本設計工学会、経営情報学会、ビジネスモデル学会、正会員。


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第4回:成功するチームマネジメントと生産性向上
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方法論の導入に期待されるもの
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