TOPキャリアアップ> 漠然とした不安から、手に取った求人雑誌が転機に
キャリアアップ成功指南
キャリアアップ成功指南〜成長したいエンジニアのために

第3回:フリーターだった自分がネットワークエンジニアになれたワケ
話者:テンプスタッフ・テクノロジー
中山 善雄、谷藤賢一   2007/1/19
1   2  3  次のページ

第3回:フリーターだった自分がネットワークエンジニアになれたワケ
テンプスタッフ・テクノロジー株式会社 中山 善雄

テンプスタッフ・テクノロジー株式会社
ITエンジニア事業部  システムセンター
中山 善雄

学校卒業後、2年間中国に留学。帰国後、飲食店でフリーターをしていたがIT業界に興味を持ち、「NetPro」としてテンプスタッフ・テクノロジーに入社。入社時はPC経験がほとんどない状態からのスタートだったが、3年半たった現在は特定派遣として「顧客企業NWへのVPN導入」を担当するほどに。どんなに忙しくても、効率よく仕事をやりとげ趣味の海外旅行はかかさない。将来はコンサルタントを目指す30歳。

テンプスタッフ・テクノロジー株式会社 谷藤 賢一

テンプスタッフ・テクノロジー株式会社
ITエンジニア事業部
米国CCE,Inc. GCDF-Japan キャリアカウンセラー
谷藤 賢一

大学在学中よりベンチャー企業にてシステム開発業務に従事。エンジニア職と営業職を中心に渡り歩いた企業数は、テンプスタッフを含み2ケタにのぼる。2003年に復職。持論は「最大サービスの結果が収益」。どこまでも人に熱く接することの意義を訴え続ける。ときに若く見られて損をすることも多い38歳。

漠然とした不安から、手に取った求人雑誌が転機に — エンジニア育成プログラム「NetPro」を知ったきっかけを教えてください
中山氏 中山氏:求人雑誌です。当時26歳で就職経験がなくフリーターとして5年ほどレストランでアルバイトをしていました。フリーターとはいえ、レストランの勤務期間は長く、社員への道も開かれていたのですが、キャリアもなく年齢を重ねていることに危機感を感じていました。

   ある時レストランにはコンピュータが導入されていることで、業務が円滑に行われていることに気づき、ITに興味を惹かれました。たまたま見つけた求人雑誌のNetProの募集要項を見ると「未経験可」とあり、これはチャンスだと感じ「ここは、思い切ってチャレンジしてみよう」と説明会に参加したのです。


— 説明会に参加した印象というのは、いかがでしたか
中山氏:エンジニアというと、パソコンを前に静かに作業するというイメージがありました。しかし説明会に行ってみると、そうした先入観とは異なり、スタッフの方の熱心な説明に「想像していた以上におもしろそうだ」と心を動かされました。自分の経歴やスキルでは無理なのではないかと思っていたのですが、そうした煮え切らない状況から脱して「やってやろう」と強く思えたのです。そういう意味では、私が必要としていたものを説明会で与えてもらえたと思います。

   説明会の後すぐに面接がありました。そのとき「自宅にあるパソコンのメーカーは知っていますか」というような非常に簡単な質問をされました。私が未経験だということで、そうした質問だったと思うのですが、それでも私は「知りません」としか答えられませんでした。

   そのとき、パーティションの向こうから、別の方の声が聞こえてきたのですが、まったく内容が理解できない高度な話をしていました。それを聞いて、面接が終わって帰るときには「これはダメだな」とがっかりしたのを覚えています。

   しかしその後意欲を汲み取っていただいたようで「採用」という連絡を受け、とても嬉しく「やるぞ」という気持ちで講習に臨みました。


技術を教わるというより、技術を身につける術を教わった — NetProの講習を受講して感じたことについて教えてください。
中山氏 中山氏:技術的なこともあるのですが、それよりも印象深かったのは「どんなに難しいことであっても、自分で調べて考えれば解決できる」ということです。

   最初は非常に緊張しましたし、内心「本当に自分にできるんだろうか」という不安がありました。基礎知識はまったくなかったので、わからないことだらけです。そこで講義を受講する前に、指定された書籍を読みながら予習をしました。学生時代は予習をまったくしたことがなかったのですが、「このチャンスを逃したくない」と強く思っていたので必死になって取り組みました。

   講義は時間が限られているため、必要最低限の知識を習得するだけで精一杯です。講義だけではわからないこともあるため、習ったことを元に自分で調べていくと、これまで未知の分野であったITの知識が徐々に身についていきました。それだけでなく「自分自身で調べ、考えれば解決できる」という自信がついたのです。この経験が、私にとってもっとも大きな収穫だったと感じています。

   現在、実務を行うにあたっても知らないこと、わからないことは出てきます。しかし、「調べればわかる」ということを知っているので、投げ出したりせずに根気よく調べることで対応できています。この業界は「こうして知識を積み上げていった人間だけが生き残れる」と考えています。

   自分でも感じるのですが、講義を受ける前の自分と講義を受けた後の自分とは別の自分だと思えるほど自信がつきました。

1   2  3  次のページ

INDEX
第3回:フリーターだった自分がネットワークエンジニアになれたワケ
漠然とした不安から、手に取った求人雑誌が転機に
  総合的なネットワークサービスを提供できるようになりたい
  未経験者こそ大歓迎