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徹底比較!! Red Hat vs SUSE
第2回:インストーラとセットアップツールの比較
著者:
日本アイ・ビー・エム 原田 真
2006/1/19
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はじめに
数年ほど前までは、Linuxのインストール作業は大変なものでした。サポートしている機器が少なかったり、設定を少し間違えただけでインストール後の起動ができなかったりしました。さらに、インストーラ自体にもバグがあったりして、インストール自体にかなりのスキルを要求されました。
しかし、最近ではそのような不具合のほとんどが解消され、よほど特殊なシステムでない限り、初心者の方でもインストールを問題なく完了することが可能となりました。
このようにインストール自体は容易になりましたが、RHEL4とSLES9では使用しているインストーラが違うため、インストール作業はまったく異なります。このため、それぞれのインストーラの特性をよく理解しないと混乱することがあります。今回はRHEL4およびSLES9のインストーラについて解説します。
インストーラの違い
RHELのインストールはanacondaと呼ばれるインストーラを使用して行います。anacondaのインストーラの特長は、ウィザード形式を用いていることであり、流れにそって必要な設定を行えばシステムの構築が完了します。このため、最小限の設定項目以外は流れにそって「Enter」キーを押し進めて行けば簡単にインストールが完了します。このため、Linuxにあまり詳しくないユーザでも、とりあえずはインストールを行うことが可能です。しかし、インストールが完了しないと設定できない項目が多数存在するため、スキルがあるユーザにとっては若干不便に感じるかもしれません。
SLESのインストールはYaSTというセットアップツールのインストーラ機能を使用して行います。YaSTについては後半で解説しますが、インストール後の運用支援ツールと同一のインターフェースを持ち、運用フェーズに依存しない一貫した操作性を提供しております。
また、インストール時においても詳細な設定を行うことが可能です。しかしながらウィザード形式ではないため、流れにそっていけばインストールが完了するわけではないので、1つずつの設定項目をきちんと確認する必要があります。またユーザインターフェースになれないと、次に何をすべきかが判りにくいかもしれません。
RHEL4
SLES9
インストーラ名称
anaconda
YaST
インストーラ形式
ウィザード
メニュー
システム管理ツールと共通インターフェース
△
○
表1:インストーラ比較
インストール方法
RHEL4は通常CD-ROMからインストールを行います。また、CD-ROM以外にもネットワークを経由してインストールすることもできます。
インストーラ画面はGUIとCUIモードがあります。グラフィックボードが対応していれば、通常はGUIインストーラが起動します。また、ローカルPCのグラフィックボードが対応していない場合でもVNCを使用することができるため、リモートのシステムからGUIモードインストールすることができます。ただし、インストール完了直前のいくつかの設定項目は、VNCではなくローカルPCのコンソールを使用してしまうというという不具合があります。
ターミナルでオプションを指定(複数指定可)して、インストーラの動作を変更することが可能です。
text
CUIインストーラを起動します
vnc
VNCを利用してリモートからGUIインストールします
vncpasswd=<passwd>
VNCパスワードを指定できます
askmethod
インストールに利用するソースを指定できます
CD-ROM/HDD/NFS/FTP/HTTPなど
表2:インストール時に指定できるオプション
SLES9も通常はCD-ROMからインストールを行いますが、RHEL4と同様にネットワークを経由してインストールすることもできます。インストーラ画面もRHEL4と同様にGUIとCUIモードがあります。またVNCも使用可能ですが、RHEL4と異なりインストール完了までVNCを使用し続けることが可能です。
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著者プロフィール
日本アイ・ビー・エム株式会社 原田 真
日本アイ・ビー・エム株式会社 xSeriesテクニカル・サポート所属
1999年のLinuxサポートセンターの設立以来、一貫して先進Linux関連プロジェクトやLinuxビジネスの開発、特に新製品に関するサポートに従事。現在は、xSeriesハードウェア・プラットフォームのLinuxサポートを担当。
INDEX
第2回:インストーラとセットアップツールの比較
はじめに
インストーラの実行
セットアップツール