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| 階層問い合わせ |
Oracleの階層問い合わせをPostgreSQLで実現するには、connectby（）を使います。
図8のような表があったとしましょう。担当者マスタのMGR_ID列は、各行の担当者にとって、上司となる担当者のIDを表しています。
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SQL> SELECT * FROM 担当者マスタ; |
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担当者ID |
担当者名 |
ふりがな |
MGR_ID |
生年月日 |
性別 |
-------- |
----------------- |
----------------- |
-------- |
-------- |
------ |
1 |
鈴木 |
すずき |
|
60-01-23 |
1 |
2 |
小野 |
おの |
|
60-08-02 |
1 |
3 |
斎藤 |
さいとう |
|
63-10-15 |
1 |
4 |
藤本 |
ふじもと |
3 |
72-07-18 |
1 |
5 |
小林 |
こばやし |
3 |
71-02-11 |
0 |
6 |
伊藤 |
いとう |
2 |
72-04-01 |
0 |
7 |
佐瀬 |
させ |
2 |
75-02-21 |
1 |
8 |
宇賀神 |
うがじん |
1 |
75-12-22 |
1 |
9 |
岡田 |
おかだ |
4 |
72-03-18 |
1 |
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9行が選択されました |
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図8：担当者マスタ表
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Oracleには、図8のような階層的な構造を含んだテーブルがあるときに、1つのSELECT文で図9のような出力を得ることができる「階層問い合わせ」という便利な機能があります。
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担当者（階層表示）
-------------------
鈴木
宇賀神
小野
伊藤
佐瀬
斎藤
藤本
岡田
小林
9行が選択されました。
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図9：Oracleでの階層問い合わせの結果
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階層問い合わせは、指定された条件に従って、階層上の親から子へと段階的に該当行を検索します。図9の出力を得るためのSELECT文は次のとおりです。START WITH句で階層問い合わせを開始するスタート行を指定し、CONNECT BY句で階層的に子となる行を指定します。
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SELECT LPAD(' ', (LEVEL-1)*2) ||
担当者名"担当者（階層表示）"
FROM 担当者マスタ
START WITH MGR_ID IS NULL
CONNECT BY PRIOR 担当者ID = MGR_ID;
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PostgreSQL単体には階層問い合わせの機能はありませんが、ソースコード配布パッケージのcontrib/tablefuncフォルダに、同等の機能を持つconnectby()関数が用意されています。
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書籍紹介
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著者プロフィール
奥畑 裕樹（OKUHATA, Hiroki）
Javaとオープンソース技術を得意とする技術コンサルタント。最近のテーマは、ソフトウェア開発の全体最適をはかること。気が付けば、10才のときにプログラミングを始めて以来、常に何かを作っている…。
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