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| はじめに | ||||||||||||||||
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読者の皆さん、こんにちは。前回は、BIシステムが構築されるのかを理解していただくため、BIシステムの構成要素の一部についてお話しました。 今回は、その続きとして、BIシステムの構成要素の中でも特に重要な位置を占めるデータベースとBIツールについてお話します。 |
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| リレーショナル・データベース | ||||||||||||||||
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まずは、データウェアハウスやデータマートで利用されるリレーショナル・データベースの技術についてご説明します。データウェアハウスやデータマートは、例えスタースキーマにより最適化されていたとしても、数GB以上(場合により数TB以上)の大規模データベースになるため、性能を上げるためにはいろいろと工夫が必要になります。 そのため、データウェアハウスでの利用を想定しているリレーショナル・データベース製品には、様々なデータウェアハウス向けの機能が盛り込まれています。読者の方が知っているデータベースとしては、たぶんオラクルが一番多いと思いますが、オラクルの機能の中でデータウェアハウス向けといえば、以下のようなものがあります。 |
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これらのうちで、皆さんはいくつご存知でしょうか。ここでは、あまり知られていないと思われるマテリアライズト・ビューについて、簡単にご説明します。 マテリアライズト・ビューは、DSA(Data Staging Area)の説明の中の集計処理と関係があります。ステージングでの集計処理は、データの粒度(数値データの集計単位)に応じて、業務システムのデータを集計して、ファクトテーブルのためのロード用ファイルを作成するというものでした。 しかし、現実にはファクトテーブルは大変大きくなることが多く、少しでも検索を速く行うために、日ごとに集計されたファクトテーブルに以外に月ごと、年ごとといったより高いレベルの粒度で集計されたファクトテーブル(サマリーテーブルといいます)を同時にいくつも作成しなければならない場合があります。このようにデータの粒度に沿って作成される複数のファクトテーブルをファクト・テーブル・ファミリーと呼びます。 マテリアライズト・ビューは、ファクト・テーブル・ファミリーの作成をデータベースの機能として行ってくれるため、ステージング処理の開発工数を減らしてくれます。また、マテリアライズト・ビューには、クエリー・リライト(SQL文の自動書換)機能があり、ファクト・テーブル・ファミリーに対するSQL文をリライトして、適切なファクト・テーブルで検索が行われるようにしてくれます。図1に、ファクト・テーブル・ファミリーとマテリアライズト・ビューの例をまとめてありますので、参考にしてください。 |
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![]() 図1:ファクト・テーブル・ファミリーとマテリアライズト・ビュー |
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