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システム企画担当者のためのBIシステム導入の勘所
〜速く、安く、確実に導入するには〜 |
第5回:BIシステムの特性を知る−基礎知識編(4) BI構築プロジェクトの進め方
著者:アイエイエフコンサルティング 平井 明夫 2004/12/15
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はじめに
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読者の皆さん、こんにちは。前回は、BIシステムのアーキテクチャの続きとして、データベースとBIツールについてご説明しました。
今回は、基礎知識編の最後として、BIシステムを構築するプロジェクトがどういうフェーズで構成されていて、それぞれのフェーズではどんなタスクを行うかということをご説明します。特に、プロジェクトの前半に行う計画、要件定義、設計といった上流工程のフェーズは、業務系アプリケーションの場合と異なり、BIシステム独特の考え方や手法を必要とします。今回の内容を通じて、どういう道筋でBIシステムを構築していくのかを理解していただければ幸いです。
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プロジェクトの全体像
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BIシステム構築プロジェクトの進め方が、業務系システム構築のそれともっとも異なっているのは、図1に模式化されたような、スパイラルアプローチを取ることにあります。BIシステムは、継続的に実施される戦略/構想/計画フェーズのある時点の結果をもとに開発プロジェクトを繰り返し遂行することで、徐々に最適化され、規模も大きくなっていきます。
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図1:BIシステム構築のプロジェクトフロー
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BIシステム構築プロジェクトは、1回のプロジェクトで完了することはありません。システムを構築して、その結果をレビューして、またシステムを改築していく…ということの繰り返しになります。
それぞれの構築プロジェクトは、図2のように7つのフェーズとプロジェクトを通してのプロジェクト管理から構成されます。1つのプロジェクトは、プロジェクト評価フェーズで完了しますが、これがすぐに次のプロジェクトの導入計画フェーズにつながっていきます。それでは、これらのフェーズを順を追ってご説明します。
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図2:BIシステム構築プロジェクトを構成するフェーズ
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著者プロフィール
株式会社アイエイエフコンサルティング 平井 明夫
日本DEC(現hp)、コグノス、日本オラクルを経て現職。一貫してソフトウェア製品の開発、マーケティング、導入コンサルティングを歴任。
特に、データウェアハウス、BI、OLAPを得意分野とする。現在、企業業績管理、管理会計などデータ分析ソリューションの短期導入を可能にするテンプレートやパッケージの開発を行っている。
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