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はじめに
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皆様はじめまして。本連載を担当するビーブレイクシステムズの富岡です。Eclipse WTPという言葉をはじめて聞く方もいると思いますが、WTPはWeb Tools Platformの略であり、Web/J2EEの開発ツールと、それらを共通のインターフェースから利用できるようにするフレームワークをまとめて提供するEclipseのプロジェクトです。
開発ツールとしてのEclipseプラグインはたくさん存在している中、Eclipse WTPは何の役に立つのだろうと思った方もいると思います。そこで本連載では、「Eclipse WTPとはいったい何のか」「従来のプラグインとは何が違うのか」「これからデファクトスタンダードとして普及していくものなのか」といった観点から解説していきます。
実際に使用することにより、その機能を紹介していきますので、読者の皆様にEclipse WTPのよさが少しでも伝われば幸いです。
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Eclipseプラグインに関する悩み
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Eclipseのみで開発を行うことはほとんどありません。Eclipseには数多くのプラグインがあり、開発作業の手助けをしてくれます。それらは無料のものが多く、またほとんどのものがダウンロード後に解凍をして、Eclipseをインストールしたフォルダにコピーするだけで簡単に利用することができます。そういった理由から、筆者ら開発者は開発効率をあげるために数多くのプラグインを導入するようになりました。これはEclipseの大きなメリットの1つといえます。
しかし、便利なプラグインの存在を知っている開発者とそうでない開発者では大きく開発効率が違いますし、開発者がそれぞれ好みのプラグインを利用すると、操作方法などの違いによりコミュニケーションロスが発生してしまいます。またプロジェクトで開発環境を統一しようとすると、プロジェクトごとのプラグインの選定や、使い慣れていないプラグインの操作方法を覚えるといった無駄なコストが発生してしまいます。
プラグインを探して新機能を見つけることはとても面白いのですが、果たして業務に必要といえるかは疑問です。しかしプラグインの中には、どんな開発にも必須だろうというものがいくつか存在し、それらがまとまっていたら便利だろうという考え方が出てくるのも当然の流れといえます。そんなことを実現しようとしているプロジェクトがEclipse WTPです。
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ゴールは、Web/J2EEの開発における標準開発ツールの提供
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WTPはWST(Web Standard Tools)とJST(J2EE Standard Tools)の2つのサブプロジェクトから構成されるEclipseのトップレベルプロジェクトであり、Web/J2EEアプリケーションの開発用ツールを提供しています。IBMとObjectWebによりコードが提供され、それらがベースとなって開発が進められています。
2004年の夏にスタートしたこのプロジェクトは、Eclipse WTP 0.7を2005年の7月にリリースしています。またJSFに対応したJavaServer Faces Tools(JSF)も現在開発中で、Eclipse WTP 1.5からはJSFもサブプロジェクトとして加わる予定です。Eclipse WTPのゴールは、Web/J2EEのアプリケーション開発用の標準的なツールの提供になります。図1に示すのは、両サブプロジェクトのカバーしている範囲です。

図1:Eclipse WTPのカバー範囲
WST(Web Standard Tools)プロジェクトがカバーするのは、J2EEに依存しないWeb系システムの開発に共通的に使われる部分で、HTML、XML、SQLなどといった部分になります。一方、JST(J2EE Standard Tools)プロジェクトは、J2EEに特化した部分であるServlet、JSP、EJBなどといった部分になります。
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著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ 富岡 隆幸
大学卒業後、一貫してWebアプリケーションの開発に従事。
その後、オープンソースの可能性に惹かれビーブレイクシステムズに入社し現在に至る。目下、ソフトウェアアーキテクチャの勉強中。最近はアジャイル開発とSpringなどのDIが関心事。
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