第9回:O/Rマッパーの利用 (1/4)

How to Eclipse!
Eclipse3ではじめるJava Webアプリケーション開発

第9回:O/Rマッパーの利用
著者:宮本 信二   2005/3/16
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データベース処理は手間である

   前回で説明したように、データベースのテーブルとJavaオブジェクトはもともとデータ構造が違うため、それらを連携する際は「データ変換」という作業が必要になります。

   単純にJDBCを利用する場合、照会系の処理では、ResultSetをJavaオブジェクトに詰め替える作業が必要になり、更新系の処理では、Javaオブジェクトのデータを元にSQL文を組み立てて発行するという処理が必要になります。この処理は単調な作業で、ミスしやすい部分です。

   データベースとJavaオブジェクトのデータ変換を自動的に行うツールはO/Rマッパーと呼ばれます。O/Rマッパーの代表格としては、オープンソースのHibernateや、EJBのエンティティビーン、J2EE標準のJDOなどがありますが、これらは使いこなすまでが少々手間です。ここでは、比較的簡単に利用できるツールとしてS2Daoを紹介します。


S2Daoって?

   S2Daoは、Seasarプロジェクトのサブプロジェクトとして開発されているデータベースアクセスツールです。S2Dao=O/Rマッパーではありませんが、S2DaoはO/Rマッピングの機能を提供しています。

   なお、Seasarプロジェクト(http://www.seasar.org/)は、J2EEの簡単・便利な利用を目指す、国産のオープンソースプロジェクトです。中核にあるのは、Seasar2というDI(Dependency Injection:依存性注入)コンテナでAOP(Aspect Oriented Programming:アスペクト指向プログラミング)の機能を提供しています。S2Daoは、Seasar2の機能を利用したデータベースアクセスツールです。

SeasarプロジェクトのWebサイト
図1:SeasarプロジェクトのWebサイト


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著者プロフィール
宮本 信二  http://muimi.com/
テクニカルライター。Ja-Jakartaコミッタ。Java Webアプリケーション開発業務を経て、現在、主にJavaやOSS関連の調査、執筆を行っている。著書に「Eclipse 3 完全攻略」、「JavaデベロッパーのためのApacheAnt入門」(ソフトバンクパブリッシング)、「徹底解説!JSFのすべて」(秀和システム)などがある。


INDEX
第9回:O/Rマッパーの利用
データベース処理は手間である
 DAOパターン
 S2Daoの環境設定
 DAOの作成
Eclipse3ではじめるJava Webアプリケーション開発
第1回Eclipse3の概要とインストール
第2回Eclipse3の基本機能
第3回Eclipse3の基本操作を憶えよう
第4回Eclipseの便利な機能
第5回Webアプリケーションの開発(1)〜JSP作成〜
第6回Webアプリケーションの開発(2)〜サーブレットの作成〜
第7回データベースの利用
第8回フレームワークの利用
第9回O/Rマッパーの利用
第10回JUnitの利用
第11回Antの利用
第12回CVSの利用(1)
第13回CVSの利用(2)
Eclipseが提供するBIとレポーティングツール
第1回インストールからはじめるEclipse BIRT
第2回データベースのデータをレポートに出力しよう
第3回レポートを作成しよう
第4回スクリプティング機能・Tomcatでのプレビュー・レポートエンジンを使用したレポート出力
Eclipse実践プラグイン開発
第1回Eclipseとプラグイン
第2回プラグインの配布とインストール
第3回基本的なGUIコンポーネントの利用
第4回JFaceのGUIコンポーネント
第5回メニューとポップアップ・メニューの拡張
第6回ビューの拡張
第7回エディタの拡張
第8回パースペクティブの拡張
第9回プロパティと設定の拡張
Eclipse WTPによる標準開発ツールの提供
第1回Eclipse WTPの概要とインストール
第2回Eclipse WTPでHello World
第3回Eclipse WTPのDB系ツールを使う
第4回Eclipse WTPのエディタとその他のツール

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