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Curlの発展
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前回まではリッチクライアントの発展の経緯とCurlの特徴・開発環境・実行環境について説明してきました。読者の皆さんもCurlの適用範囲の広さを実感していただけたかと思います。
しかし、Curlをどのようなシステムに適用させると効果的なのだろうか?適用事例が少ないのではないだろうか?Curlを使いこなせる技術者が少なく、効率的なシステム開発という側面を考えると現実的ではないのでは?などといった疑問を持っている方もいるかと思います。そんな疑問を拭うためにも今回からはCurlの適用事例を紹介していきます。
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Curl適用システムの広がり
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Curlは2001年10月にVersion 1.0がリリースされ、2003年5月には日本語版の統合開発環境(Surge Lab IDE)がリリースされました。年を追うごとにCurlの適用システムが広がっており、Curlを導入している企業は100社を超え、現在構築・導入中の企業も数多くあります。
一方でCurlシステムの導入を支援するパートナー企業も2004年で急速に増加し、30社を超えました。また、カール社のパートナーにはなってはいないものの、導入を推薦しているSIベンダーなどもあり、Curlの習得者は確実に増加しています。Curl導入を進める上での基盤は整ってきたといえるでしょう。
これを証明するように、カール社によると展示会などでは技術的側面の質問から導入事例などの質問に変化してきたとのことで、今後は事例紹介を積極的に展開していくとのことです。これにならって本連載でもCurlの適用事例について紹介していきます。
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適用事例の分類
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それではCurlの適用事例を紹介していきましょう。Curlは応用力に優れた基盤を提供しているため、複数のメリットを織り込んだシステムが多いといえます。優れた表現力に注目が集まっていることから、図やグラフなどを使った情報把握・分析系のシステムが思い浮かぶかと思いますが、当然これらも含めた幅広いシステムを構築しています。
紹介するCurlの適用事例を表1のように目的別で3つのカテゴリーに分類しました。それぞれの適用事例と各カテゴリーのマトリクスが表2になります。
- 操作性の向上
- データ入力、データチェック処理の効率化など
- 情報把握・表現の向上
- グラフ、図表、線画などの適用よる情報表現力の向上など
- システム構築・運用の向上
- アプリケーション配布効率化、随時接続による柔軟な業務運用の実現など
表1:適用事例のカテゴリー
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対象システム(会社名) |
Curl適用 |
操作性 向上 |
情報把握・ 表現向上 |
構築・ 運用 |
販売速報システム (三井石油) |
◎ |
○ |
○ |
ERPパッケージ ProActive E2 (住商情報システム) |
◎ |
△ |
○ |
経営情報ポータルシステム (ネクサス) |
○ |
◎ |
○ |
ホール座席管理システム (地方自治体) |
◎ |
◎ |
△ |
個人資産分析ツール (東京三菱銀行) |
○ |
◎ |
◎ |
代理店支援システム (大同生命保険) |
○ |
◎ |
◎ |
表2:紹介するCurlシステム
またカール社のサイトでは、数多くの適用事例を紹介しているのであわせて参考にしてください。
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著者プロフィール
セントラル・コンピュータ・サービス株式会社 松永 俊思
メインフレーム、クライアントサーバ、Webシステムと基幹系から情報系アプリケーションシステム開発を実施。また、開発支援パッケージとして「MagicAnswer for Notes」(NotesDomino設計要素解析ツール)の製品監修を担当。2002年より営業に転じ、企業の情報システム課題に対する提案を進めている。Curlは次世代アプリケーション像として、2004年より取り扱う。問い合わせE-mail:curlsales@ccs.co.jp
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