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IoTで自販機業界が激変、次世代スマート自販機は未来のコンビニになる 

2016年8月5日(金)
ReadWrite Japan

スマート自動販売機は、IoTがどのようにビジネスモデルを変え、収益に影響を与えるかがよくわかる例だ。

自販機業界に変革の波がやってきている。コネクテッドデバイスが生み出すデータにアクセスできるようになり、企業がそれをどう運用し、どう利益を生み出すかという方法が変わったのだ。デバイスが常に接続されることで、企業は自販機の状態把握をサービスとして提供できるようになった。

ユーザのカスタマイゼーション、セキュリティの強化、スマートペイメント、在庫や売れ行きパターンのモニタリングなど、自販機の利益率を向上する方法はたくさんあり、コネクテッドデバイスの可能性は無限大だ。

従来の自販機は、登場した100年ほど前に比べて各段に進化した。デジタル領域を含むテクノロジーがそれらをスマートで、接続性のあるものに変えたのである。

ケーススタディ:コカ・コーラ社とSAP

たとえば、コカ・コーラ社は次世代スマート自販機『Freestyle』を導入するために1600万のIPアドレスを保有している。ネットワーク接続性を自販機に持たせることで、コカコーラ社は各々の在庫のリアルタイムのマーケティング調査、顧客の好みを把握することができ、それに応じて飲み物の在庫を変えることができるのだ。Freestyleは、全米および全英のファストフード店で見ることができる。

もうひとつの大手はSAP社だ。同社は、無線機器のためにさまざまなプラットフォームやソリューションの開発を行っている。同社のソリューション『Smart Vending』は、リアルタイムのダッシュボードと可視化ツールで、ネットワーク全体および自販機のそれぞれの売上、メンテナンス情報などを把握することができる。

こうして、企業はさまざまなテクノロジーを使用することで、自販機をただスナックを販売するだけのものから”1つの販売センター”に変えることができる。Smart Vendingは、パブリックな場所や企業設備として見かけることができる。その中身は、コンピュータの備品やチケット、食品にオフィス備品などだ。IoTを取り入れない従来の自販機の所有者は、世間から取り残されることになるだろう。

コストを削減し収益性を高める

従来の自販機所有者は、いくつかの問題に見舞われることになる。たとえば、管理センターを持たないため、メンテナンスやアップグレードに不便と出費を強いられる点だ。現地でのメンテナンスは、たいていソフトのアップデートやトラブルシューティング、その他の複雑な問題の対処を伴うため、コストが急騰している。自販機がまともに稼働していないとき、商機は失い続けられてるわけだが、さらに、それに気付き修理を行うまでに時間がかかることで、より状況は悪化する。

常にスマートフォンをいじっている、ネット接続が当たり前になっている若年層の取り込みも問題の1つだ。これらの層にアピールするため、たとえば『Pepsi』などは、インテリジェントな自販機を作り出し、周りもそれに追随しているところだ。

ゲーム化およびジオフェンシングが新たな鎬を削るところとなる

しかし、クラウドやゲーミフィケーション、ジオフェンシングなどの技術を取り入れるのはそう簡単なことでもなく、ほとんどの自販機メーカーが助けを必要としている状態だ。

たとえば、組み込み型ソリューションを作っているADLINKやチップメーカーのIntelは、運用コストを削減し、クラウドとの接続性を持った自販機のための新しいソリューションづくりに取り組んでいる。こういったソリューションを使うことで、運用側は遠隔から自販機の正常性確認や修理を行い、供給や稼働状況の確認をリアルタイムで行うことが可能となる。こうして供給のスケジュールを最適化し、自販機の在庫状況をより良く把握することができるようになるという流れだ。

クラウドの利用も、クーポンや特典、セールス価格の扱いやロイヤリティプログラムといったことを大きく展開できるようになる要素のひとつだ。

IoTについて多くのソリューションやアイデアがある中、スマート自販機の将来はとても明るいように思える。”自販機だけ”しか置いていない店に買い物に行く日も、そう遠くないのかもしれない。

ReadWrite[日本版] 編集部
[原文]

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