第1回 必読!ログファイルとディレクトリ

ログとは

 「ログ」とは、システムやアプリケーションが日々の稼働状況を記した活動記録です。LinuxやUNIXのようなシステムでは、さまざまなアプリケーションが協調して1つのシステムを構成しています。こうしたアプリケーションが、自身の動作状況やエラーなどのメッセージを記した記録が「ログ」です。また、このログが保存されるファイルを「ログファイル」と呼びます。

 本連載では、CentOSの最新リリースであるCentOS 5.2をモデルに、この「ログ」について、概要、管理方法、そしてよくある障害とその対処方法といった内容をまとめていきます。

 第1回の今回は、CentOS 5.2には、どのようログファイルがあるのか、実際の環境を例にひとつずつ説明を行います。 なお、連載で用いるCentOS 5.2は、公式のインストールCDを使い、Microsoft Virtual Serverにインストールしたものです。アーキテクチャはi386、インストーラのパッケージ選択時は「Server」です。

 また、本連載の対象読者は、主にサーバー管理の入門レベルの読者になりますが、ある程度サーバー管理経験のある読者も、初心に返ってご一読いただければと思います。

ログの保存場所

 個々のログファイルの説明に入る前に、まず、CentOSにおけるログの保存場所を確認しましょう。

 LinuxにはLinux Standard Base(LSB)という標準仕様があり、この一部であるFile Hierarchy Standard(FHS)において、ファイルやディレクトリの配置に関する標準が規定されています。ログファイルは/var/log以下に配置するようFHSで規定されており、LSB準拠のシステムであれば、ログファイルは/var/log以下に置かれます。

 CentOSの場合、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換のディストリビューションという位置付けですが、RHELがLSBに準拠していますので、CentOSもLSBに準拠しているといっていいかと思います。もちろんCentOSのログファイル置き場は/var/log以下です。標準のRPMパッケージも、/var/log以下にログを保存するよう調整されています。

 では、ログファイル置き場である/var/logディレクトリに具体的にどのようなファイルがあるのか、内容を確認しましょう。

 図1-1に、システムインストール直後の/var/logディレクトリに対して「ls-F」を実行した結果を用意しました。ご覧いただくと分かると思いますが、ファイルだけでなく、ディレクトリ(/で終わっている)も存在しています。

 /var/log以下のディレクトリは、基本的に特定のアプリケーション用のログディレクトリです。ログファイルの数が多い場合や、/var/logとは異なったオーナーやパーミッションをディレクトリに持たせたい場合など、さまざまな理由で専用のログディレクトリを用意することがあります。

 今回は、これらのファイルとディレクトリを、ログイン情報に関するログ、syslogを利用したログ、それ以外のログファイル、ログディレクトリの4つに分けて説明をします。それぞれの内訳は、図1-2に今回説明するログファイルとディレクトリのサマリーを用意しましたので、そちらを、適宜参照してください。

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