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第5回 サーバーの運用・管理

サーバーの運用・管理には、リモート操作、バックアップの取得、定期的なバッチ処理の実行、トラブルの予防・発見のための稼働監視などが必要になります。今回はこれらについて簡単に整理しましょう

リモート操作

サーバーを利用している場合、ほとんどの場合はネットワーク経由でリモートから操作することになり、その方法はWindowsとLinuxでは大きく異なります。

Windowsで最も一般的なのはリモートデスクトップによる接続でしょう。リモートデスクトップでは接続したユーザーのデスクトップ全てを共有できます。

Windows Server 2008からはターミナル サービス(R2からは、リモート デスクトップ サービス)を利用することで、RemoteAppで特定のアプリケーションのWindowだけを表示することもできます。

コマンドラインでのリモート接続には、PowerShell Remotingを利用します。
さらに、Telnetサーバーを稼働させればTelnetでリモートのコマンドプロンプトに接続することも可能です。

Microsoftリモートサーバー管理ツールを利用すれば、GUIでサーバーの設定を変更することができます。IIS Manager for Remote Administrationなど、リモートサーバー管理ツールとは別に配布されているものもあります。R2の管理には包括的な管理ツールであるサーバーマネージャによるリモート管理も可能です。

それに対し、Linuxで最も一般的なのはSSHによるコマンドライン接続です。Linuxを操作する場合、そのマシンを直接触るよりも、WindowsのターミナルエミュレータからSSH接続している方が多いかもしれませんね。

そしてGUIでの操作は、X Window Systemがリモートでの接続を前提とした実装になっています。デフォルトではlocalhostのディスプレイに表示するようになっていますが、表示先として手元のLinuxなどで稼働しているXサーバーのディスプレイを指定することで実現できます。

しかし、デフォルトではX Window Systemは通信が暗号化されません。暗号化するためにはSSHのtrusted X11 forwardingやVPNなどを併用する必要があります。

バックアップ

Windows Server 2008には、これまでのNTBackupに変わってWindows Serverバックアップと呼ばれる機能があります。より高機能なExchange Server や SQL Serverなどのアプリケーション データも含めたバックアップを実現するためのSystem Center Data Protection Managerという製品も用意されています。

Linuxでは要件に応じて、dumpやtar、rsyncなどのコマンドを利用してシェルスクリプトを作ることになります。

Windows、Linux共に、サードパーティのバックアップソリューションを使うことも多くあるでしょう。

定期的な処理の実行

Windowsではタスクスケジューラで、実行するタイミングやバッチファイルなどを指定します。設定は、GUIのサーバーマネージャで行います。PowerShellPackを利用してPowerShellで設定することも可能です。

Linuxではcronを利用します。cronの設定はcrontabコマンドなどによってテキストファイルを編集する方法が一般的でしたが、GNOMEやKDEなどのデスクトップ環境などによってGUIアプリケーションも用意されています。

稼働監視

運用中の監視対象は、OSが出力するエラーログ、監査ログ、CPU使用率などのパフォーマンス統計、アプリケーションが出力するログなどがあります。

Windowsでは、OSが出力するエラーログと監査ログはイベントビューアー、パフォーマンス統計はパフォーマンスモニターで確認することができます。Windows Server 2008以降のイベントログの仕組みでは特定のイベントをトリガーにした処理を実行することが可能で、一台の監視マシンに複数台のイベントを集約できるサブスクリプション機能も付属しています。

Linuxでは、OSが出力するログはsyslogなどで確認します。パフォーマンス統計はsysstatユーティリティなどの出力を確認します。

問題発生時に復旧アクションを自動で行ったり、多くのサーバーを対象とする監視ユーティリティについて、MicrosoftはSystem Center Operations Managerを提供しています。オープンソースではNagios、Hobbit、Hinemosなど、さまざまなソフトウェアがあります。
このどちらもWindows、Linuxの両方を監視することができます。

これらのサーバー運用を一貫した操作性で実施するためには、Microsoft System Centerファミリーなどの商用アプリケーションを利用するのがスマートです。

Windows Server 2008 R2 ホーム

Microsoft System Center ホーム

System Center Data Protection Manager

著者について

浅見 城輝

ネットワーク機器メーカーでの情報システム、DB管理パッケージベンダでのコンサルタントを経て、2006年8月にフリーランスとして独立。データベースのコンサルティングを中心にWebシステムの構築や開発なども行う。インストールマニアックス2008でドキュメント賞、INSTALL MANIAX 2009 TETSUJIN64の決勝戦ではスペシャルコメンテーターを務める。http://www.asami.asia/

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