Gfarm広域ファイルシステムの設定と利用
ファイルシステムノードの設定
ファイルシステムサーバーgfsdを実行するユーザー_gfarmfs を作成します。
# useradd -c "Gfarm gfsd" _gfarmfs
共有秘密鍵方式を利用するため、メタデータサーバーノードで作成した認証鍵ファイル.gfarm_shared_keyを_gfarmfsのホームディレクトリにコピーします。メタデータサーバーとファイルシステムノードがNFSなどでホームディレクトリを共有している場合はコピーの必要はありません。コピーにあたり、.gfarm_shared_keyファイルのモードが0600、ファイルの所有者が_gfarmfsとなっていることを確認してください。
次に、メタデータサーバー上で生成された設定ファイル/etc/gfarm2.confを/etcにコピーします。
以降のファイルシステムノードの設定はconfig-gfsdで行います。config-gfsdでは、Gfarmファイルシステムにおいて、ファイルが実際に格納されるスプールディレクトリを指定します。スプールディレクトリとしては、通常ローカルファイルシステムのうち、容量の多いパーティションのディレクトリを指定します。
設定項目の確認のためには-tオプションを付けます。図2にスプールディレクトリとして/var/gfarmを指定したときの設定内容の例を示します。
問題なければ、-tオプションを外してルート権限で実行します。
# config-gfsd /var/gfarm
実行すると図2-2のようにgfhostでファイルシステムノードの登録を行うよう指示があります。Gfarmの管理者に登録を依頼してください。自分自身が管理者の場合、(クライアントの設定がなされた)メタデータサーバーノード上で、管理者のユーザー権限でgfhostコマンドを実行することに注意してください。登録完了後、ルート権限でgfsdを起動します。
# /etc/init.d/gfsd start
最後にgfsdを自動的に起動する設定をしておきます。
# chkconfig --add gfsd
以上で、ファイルシステムノードの設定は完了です。
この手順を各ファイルシステムノードについて行います。なお、Gfarmファイルシステムの運用途中でファイルシステムノードを増やしたい場合も同様の手順となります。
また、ファイルシステムノードの設定内容はクライアントとしての設定内容を含んでいますので、クライアントパッケージをインストールすることによりクライアントとして利用することができます。
クライアントの設定
メタデータサーバー上で生成された設定ファイル/etc/gfarm2.confを/etcにコピーします。
以上でクライアントの設定は終了です。