第3回:仮想化技術でロードバランシングを知る (4/4)

実践!仮想化技術「Xen」の活用方法
実践!仮想化技術「Xen」の活用方法

第3回:仮想化技術でロードバランシングを知る
著者:平 初   2006/6/26
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負荷分散環境の耐障害性確認

   負荷が分散されることは確認できたと思います。次に擬似的なノード障害を発生させて耐障害性について確認します。

   擬似的な障害はXen管理OSからコマンドを実行するだけです。「xm shutdown」コマンドにてwww2とwww5にノード障害を起こします。
疑似的にノード障害を起こす
# xm shutdown www2
# xm shutdown www5
# xm list
NameID Mem(MiB) VCPUs  State Time(s)
Domain-001281r-----368.7
www1211281------23.2
www3231281-b----19.4
www4241281------23.0

   再度、penstatsで確認してみるとwww2とwww5のステータスが異常値になっていることがわかります。

www2と2www5がノード障害の場合
図4:www2と2www5がノード障害の場合
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


負荷分散環境の障害復旧確認

   実際に擬似的にノード障害を実際に起こしてみて、耐障害性を確認することができました。次に障害ノードが回復した場合、クラスタリングメンバーに参加できるかどうかを確認します。

   障害ノードの回復もXen管理OSからコマンドを実行するだけです。「xm create」コマンドにてwww2を回復させます。

障害ノードを回復する
# xm create /opt/xen/www/www2/centos4.conf
Using config file "/opt/xen/www/www2/centos4.conf".
Started domain www2

   再度、penstatsで確認してみるとwww2のステータスが0に戻っていることがわかります(図5)。

「www2」が障害回復した場合
図5:「www2」が障害回復した場合
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


まとめ

   負荷分散環境のテストにもXenを利用できることが理解できたかと思います。仮想化技術のメリットは、テスト環境を構築するのが容易にすることだけではありません。障害テストの際にサーバルームまで行って電源ボタンを押さなくてもよくなります。

   本連載は全3回に渡って仮想化技術の活用方法を説明してきました。仮想化技術の活用方法は使う人の数だけ存在します。新たな活用方法を思いついた方はそれを広めましょう。巡り巡ってきっとあなたの役に立つはずです。

   あと、2006年の3月に仮想化技術を推進するグループ「仮想化友の会」を発足しました。仮想化技術について熱く語り合いたい人にオススメです。ご参加お待ちしています。

仮想化友の会メーリングリスト
http://list.ospn.jp/mailman/listinfo/v-tomo

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平 初氏
著者プロフィール
平 初
商社系SIerにてヘテロジニアスな環境におけるストレージ統合を主に担当している。また、仮想化技術を活用したシステム作りを得意とする。Open Source Conference、Fedora JPの勉強会などでセミナー講師、またLinux関連書籍の執筆活動も行っている。2006年は仮想化友の会を結成し、仮想化技術の普及推進に励んでいる。


INDEX
第3回:仮想化技術でロードバランシングを知る
 ケーススタディ「続クラスタリングサーバ」
 ロードバランサを動かす
 負荷分散環境に負荷をかける
負荷分散環境の耐障害性確認
実践!仮想化技術「Xen」の活用方法
第1回仮想化、その使い道
第2回クラスタリングサーバも怖くない
第3回仮想化技術でロードバランシングを知る

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