自宅サーバーをみんなで使う

2011年7月26日(火)
sanonosa

自宅サーバーをみんなで使う

自宅サーバーを立てる理由は様々だと思います。好奇心、必要に迫られて、いろいろな実験をしてみたいから等々。

そんな中、ひょっとしたら仲間とコラボレーションしたいので共同作業の場として自宅サーバーを立てたいと考えている人がいるかもしれません。しかし、Linux、FreeBSD、Windows Server、Solarisなど、マルチユーザーを扱えるOSであっても普段マルチユーザー下で扱うようなサーバー設定を行ったことがない場合は、具体的にどのような設定を施せばマルチユーザー対応のサーバーになるのかわからないかもしれません。

そこで今回は自宅サーバーをみんなで使うための基本的な設定を押さえていきたいと思います。いまさら感のある内容ばかりかもしれませんが、あらためて基本を押さえてみると新しい発見があるかもしれません。

ユーザーアカウントの作成

まずはユーザーアカウントを作成します。マルチユーザー環境では正確にユーザーアカウントを生成しておく必要があります。

Linuxでユーザーアカウントを生成する場合は通常以下の手順でアカウントを生成します。

  # useradd -m yamada (「-m」オプションを付けるとホームディレクトリも同時に生成されます。CentOSの場合は
  デフォルト状態で「-m」オプションが付いています。)
  # passwd yamada
  
  # ls -l /home/ | grep yamada
  drwx------  3 yamada  yamada      4096 Jun 21 14:15 yamada

次の方法でユーザーアカウントを作成すると、アカウント名と同じグループ名が付けられます。

  # usermod -m -g ourgroup yamada
  # passwd yamada
  
  # ls -l /home/ | grep yamada
  drwx------  3 yamada  ourgroup      4096 Jun 21 14:15 yamada   <- グループ名が変更されています

アカウント作成時に有効期限を付けておくと、期限が過ぎると自動的にアクセスできなくなるため、大勢が利用するサーバーでは念のためこの設定をしておくと利用が終わったアカウントの削除し忘れ対策にもなり安心です。

  # useradd -e 2011-12-31 yamada   <-新規にアカウントを作成する場合
  # passwd yamada
  
  # usermod -e 2011-12-31 yamada   <-既存アカウントに対する変更の場合

もし有効期限が切れた状態でログインしようとするとエラーとなります。

  $ su - yamada
  Password:
   
  Your account has expired; please contact your system administrator
  su: incorrect password

ところで 上記操作によって作成されたホームディレクトリの初期状態は「rwx------」なので、作成したアカウント以外のユーザーはそのホームディレクトリに一切アクセスできません。他のユーザーからもそのホームディレクトリにアクセスできるようにするためには以下のようにパーミッションの変更を行います。

  # ls -l /home/
  drwx------  3 yamada  yamada      4096 Jun 21 14:15 yamada

  # chmod go+rx /home/yamada
   
  # ls -l /home/
  drwxr-xr-x  3 yamada  yamada      4096 Jun 21 14:15 yamada

図1:ディレクトリ構成(クリックで拡大)

※[参考] useraddのデフォルト値は下記ファイルに定義されています。お使いの環境に合わせて変更してみるのも良いでしょう。
/etc/default/useradd

国内某有名ITベンチャー企業に創業メンバーとして携わる。国内最大規模のシステムを構築運用してきたほか、社内情報システム導入のプロジェクトマネジメント、韓国の交友関係が豊富なことから韓国関連で多数のシステムインテグレーションなども行ってきた。前職は富士通株式会社でSE。
個人blog:http://nosa.cocolog-nifty.com/

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