動作確認:注文データの確認と修正
ユーザとパスワードをそれぞれ「manager」と入力してログインします。「Tasks → Evaluate web order → Evaluate」で先ほど入力した注文データを確認します。住所(address)に番地が無いのでMore Info Neededを押し、userにデータの修正を依頼します。
ではuserユーザでログインして「Tasks → Fix web order data → Evaluate」で入力した注文データを表示し、住所(address)に番地「4-1-18」を追加してEvaluateを押してください。
再びmanagerでログインし、「Tasks → Evaluate web order → Evaluate」で注文データを表示します。住所(address)にuserによって修正された番地が入力されていることを確認してOKを押してください。
以降、配送と支払のフローが並列で処理されます。商品配送タスクは自動で行われ、その旨がコンソールに出力されます(リスト3)。
図2:注文データ入力
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
リスト3:商品配送タスクのコンソール出力
13:48:40,693 INFO [ShipItem] ########################################
13:48:40,693 INFO [ShipItem] ### admin now shipn ボールペン to 渋谷区恵比寿4-1-18
13:48:40,693 INFO [ShipItem] ########################################
リスト4:売上の計上タスクのコンソール出力
13:48:40,693 INFO [UpdateBooks] #####################################
13:48:40,693 INFO [UpdateBooks] ### updating the accounting books
13:48:40,693 INFO [UpdateBooks] #####################################
入金番号入力と売上の計上
最後に、shipperでログインして入金番号を入力しましょう。「Tasks → Wait for money → Evauate」で、PaymentIDに入金番号「12345」を入力してOKを押してください。以降、売上の計上タスクは自動で行われその旨がコンソールに「updating the accounting books」と出力されます(リスト4)。
以上でプロセスは終了となります。ではjBPMコンソールから確認してみましょう。「Processes → websale → Examine」でStatusの「E(Endの意味)」をチェックし、Apply Filterをクリックすると終了状態のプロセスを確認できます。
今回はサンプルプロセスをjBPMコンソールから動作させ、定義されたプロセスがどの様に処理されるかを体験しました。次回はいよいよEclipseベースのjBPMグラフィカルプロセスデザイナを用いて、このサンプルプロセスをカスタマイズする方法を紹介します。