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ながさきITモデルへの参画 〜 地場SIerの官公庁システム開発奮戦記 |
第2回:オフショア開発に負けないためのCurlという選択肢
著者:ドゥアイネット 穴井 春奈 2006/4/26
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ながさきITモデルとは?
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ここ長崎県庁のシステム発注では、島村参事監が考案してビジネスモデル特許出願中の「ながさきITモデル」という発注方式が採用されている。ながさきITモデルとは、システムの詳しい仕様書をベンダーのエンジニアではなく、県の担当者が中心となって作成し、その仕様書に基づいてシステム開発を分割して発注するという発注方式のことである(図1)。
図1:ながさきITモデル (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
この詳細な仕様書が準備されることにより、規模の大きい県庁のシステムでも各機能ごとに分割して発注することが可能になる。なお、長崎県電子県庁システムの構築にあたっては、表1の点が重視された。
- オープンソースソフトウェアを積極的に活用する
- 特定のベンダーに依存しない詳細な仕様書を県自身が作成し公開する
- システムを適正な規模に分割して入札による発注を行う
表1:長崎県電子県庁システムの構築手法
この手法により、技術力があれば地元IT企業でも入札に参加できることとなり、地元企業の振興をはかることができる(注1)。さらに地元IT企業が直接受注することで、地場エンジニアの人材育成を推し進めることができるのだ。
※注1:
入札参加条件:長崎県内に本社もしくは営業所があること
入札の前には長崎県庁にて入札説明会が開かれ、システムの仕様書が公開される。これが表1の2にある詳細な仕様書であり、この仕様書を元に参加企業は入札金額を決定していく。図2は入札説明会にて公開された休暇システムの仕様書の抜粋だ。
図2:休暇システムの仕様書 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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著者プロフィール
株式会社ドゥアイネット 穴井 春奈
システム技術部2課 チーフ。 前職は一般事務。もっと自分にしかできない仕事をしたいという思いから転職を決め、ドゥアイネットに入社して4年。現在は長崎県電子自治体プロジェクトに携わり、設計から開発までをこなす。
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