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ユーザ企業の人事管理・給与計算システムの利用実態調査レポート
第6回:今後求められるシステムとは?
著者:
クレオ 成瀬 真伯
2006/9/4
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今後システム化したい業務について
では、まだシステム化されておらず、今後システム化したいのはどういった業務なのでしょうか。結果は次の通りになります。
図2:今後システム化したい業務
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
先のシステム化されている業務と比較して、分析していきます。まず、今後システム化したい業務の上位は、「考課」「目標管理」「自己申告」「コンピテンシー/スキル管理」「人事情報公開(自分自身)」「キャリア管理」と続きます。このように人事業務が上位を占めました。
先のレポートの通り、すでにシステム化されている業務は、コスト削減を目指した労務系業務が上位を占めました。システム化の目的も業務の効率化やコスト削減を主軸に考えられていたのではないでしょうか。
比較しますと、今後は人事管理を中心にシステム化したいというニーズが高まっているといえます。特に「考課」「目標管理」「自己申告」といったところでは、人事部門が従業員に対してのサービスレベル向上を意識しているといえます。
「考課」「目標管理」は成果主義を背景に、評価の透明性を実現するために目標設定内容を公開する企業も見受けられます。
「自己申告」は社員自身が仕事の遂行や成果、能力発揮、適性などについて省察し、業務並びに自己啓発目標、志向または会社に対する希望などを表明することが一般的ですが、これも従業員のモチベーション向上を目的としているケースがほとんどではないでしょうか。
このような従業員に対するサービスレベルの向上を行うことにより、組織力を高めるという結果にもつながります。
人材の流動を止め、優秀な人材を確保し、さらに個人目標の設定は、企業や組織の目標と一致させることで、個人の力を組織の力にするといったシステムの使い方も事例として多く存在します。
システムへの要望について
最後に人事管理、給与計算、勤怠管理のシステムに対する要望をフリーコメント形式で集計しました。要望として多かったものは以下の通りです。
1
誰でも使用できる操作性
16
2
低コスト
7
3
人事給与統合管理
7
4
自社でのシステムメンテナンス・拡張
5
5
業務効率化
5
6
セキュリティ強化
4
表1:システム化の要望
「誰でも使用できる操作性」がもっとも多い要望でした。言い換えれば「特定の人に依存しない操作性」ということです。この意見は、業務処理に関して派遣社員などをもっと活用したい、引き継ぎを簡単にしたいということがコメントに付け加えられていました。
また「
第2回:人事管理・給与計算システム間の連携
」でもご報告致しましたが、人事情報と給与情報の連携を行っている企業が80%を超えているにも関わらず、人事給与統合管理の要望も多くありました。この「人事給与統合管理」に関しては、過去の調査でも常に上位にあがっていた要望です。
クレオの「CBMS ZeeM人事給与」は、上記2点の要望に答える機能を用意しています。
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著者プロフィール
株式会社クレオ 成瀬 真伯
1992年に株式会社クレオに営業として入社以来、中堅〜大手企業向け基幹業務パッケージCBMSシリーズ(会計システム、人事給与システム)の販売に携わる。
その間多くの企業へのシステム販売に加え、販売戦略立案・製品企画などにも参画。現在人事給与システムに特化し、人事給与システムのコンサルティング営業と導入SEを統括管理している。
INDEX
第6回:今後求められるシステムとは?
はじめに
今後システム化したい業務について
特定の人に依存しない操作性