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ユーザ企業の人事管理・給与計算システムの利用実態調査レポート

第2回:人事管理・給与計算システム間の連携
著者:クレオ  成瀬 真伯   2006/5/15
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はじめに

   「第1回:人事管理・給与計算システムの現状」では、企業における人事管理、給与計算、勤怠管理といった3つの業務のシステム化の現状を、企業規模別や各業務別に分析・報告をしました。特に企業規模の大小によって、非常に面白い傾向が現れました。

   そして「人事管理、給与計算、勤怠管理業務をシステム化しているか?」という質問に対し、71%の企業が「システム化している」という回答でした。

   全体の約3/4の企業がシステム化しているという結果でしたが、果たしてその現状のシステムに満足しているのでしょうか。満足していない企業では、システム上でどういった問題点があるのでしょうか。

   そこで今回は、システム化の課題の1つとなるシステム間の連携について伺ってみました。


人事とシステム間の連携

   本連載のテーマである人事管理、給与計算、勤怠管理のシステムは、社員の情報(役職や等級など)を各システムで共有し、勤務時間による時間外手当などの共通する管理項目やお互いにその情報を活用することが非常に多く発生します。

   よって各々のシステムが連携していないと、非常に使い勝手が悪いシステムとなることが容易に想像できます。

悪循環のスパイラル
図1:悪循環のスパイラル

   こういった状態になってしまった企業からは、次のようなことをよくききます。

  1. 業務運用は継続的にこなしていく必要があり、止まることはない
  2. データの登録・修正などはひっきりなしに行われているので、なかなか途中で見直しがかけられな

表1:悪循環の悩みどころ

   このような経験がある方はおわかりだと思いますが、一度このスパイラルに陥ると、抜け出すことは大変困難です。最初(システムリプレース時)が肝心ということでしょう。

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クレオ  成瀬 真伯
著者プロフィール
株式会社クレオ  成瀬 真伯
1992年に株式会社クレオに営業として入社以来、中堅〜大手企業向け基幹業務パッケージCBMSシリーズ(会計システム、人事給与システム)の販売に携わる。
その間多くの企業へのシステム販売に加え、販売戦略立案・製品企画などにも参画。現在人事給与システムに特化し、人事給与システムのコンサルティング営業と導入SEを統括管理している。


INDEX
第2回:人事管理・給与計算システム間の連携
はじめに
  人事管理システムと給与計算システムの連携
  システムの運用・管理方法