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バックアップ・リストア
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最後に各データベースのバックアップ機能について紹介する。
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SQL Server 2005でのバックアップ・リストア
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SQL Server 2005 Management Studio Expressによるバックアップはデータベース単位のみ可能である。オブジェクトエクスプローラでデータベースを右クリックし、「タスク→バックアップ」を選択すると、バックアップ用の画面が表示される(図9)。
図9:SQL Server2005でのバックアップ画面 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
バックアップには完全と差分の2種類があり、バックアップファイルはバックアップセットとして管理をしてくれる。これは復元を行う際に便利な機能である(図10)。
図10:SQL Server2005でのリストア画面 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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MySQLでのバックアップ・リストア
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MySQL Administratorによるバックアップはデータベース単位で行うが、バックアップ対象のテーブルやビューを選択できるようになっている。
図11:MySQLでのバックアップ画面 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
図12:MySQLでのリストア画面 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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pgAdminIIIでのバックアップ・リストア
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pgAdminIIIによるバックアップは、データベース、スキーマ、テーブルの各単位で行うことができる。対象を右クリックしてバックアップのメニューを選択すると、バックアップ画面が表示され、そこから行うようになっている(図13)。
図13:PostgreSQLのバックアップ画面
この画面はバックアップ対象に関係なく共通である。バックアップの際にフォーマットでPLAINを選択すると、バックアップ対象を「データのみ」「スキーマのみ」で選択することができる。スキーマのみを選択した場合、データベース作成などのオプション指定が可能だ。これについては、PLAINフォーマットがSQLを生成してバックアップされるので後で確認することができる。
pgAdminIIIのリストアでは、バックアップをしたままの状態で復元するだけでなく、「データのみ」「スキーマのみ」を指定してリストアができる。
図14:PostgreSQLのリストア画面
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運用機能を比較しての考察
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これまで4回にわたって、「SQL Server 2005 Express Edition」「MySQL」「PostgreSQL」の3つのデータベースについて、Windowsでの中小規模のシステムを構築するユーザを想定して紹介してきた。
各比較でどれが優れているといった結論を明確にしてこなかったのは、今回の前提が非常に限られたスコープであり、また好みの影響が大きいと考えたためである。最後に少しだけ筆者の感想を述べると、SQL Server 2005 Express Editionは「母体が商用製品であること」「元々Windowsベースのデータベースある」ことから、今回前提とした環境においては一日の長があることは確かである。
しかし今回のような手軽に使うことを想定した場合、オープンソースのデータベースもかなり肉薄してきているといえる。今回の連載で各データベースのイメージとつかんでいただき、読者の皆さんがデータベースの選択する時にお役に立てれば幸いだ。
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著者プロフィール
株式会社日立システムアンドサービス 鈴木 和義
研究開発センタ 評価センタ 主任技師。サービス視点で各社製品の評価・選定に10年以上携わる。また、2005年からIPAのOSS推進フォーラムに参加し、オープンソースのAPサーバの信頼性を評価している。
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