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その他の機能
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ポータルにはコンテンツアグリゲーションやパーソナライゼーション以外にも、シングルサインオン/横断検索/コラボレーション統合など、利用者の効率的な情報活用を支援するための機能が提供されている。
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統合検索
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利用者が情報を活用する場合、欲しい情報は決まっている。しかしその所在がわからず情報を「探し出す」場合がある。コンテンツアグリゲーションだけでなく、情報のありかである業務システムやWebサイトに対し横断して検索を行うことも、情報への効率的なアクセス実現には必須の要件である。
ただし社内情報には利用者が属する業務や職位によって入手してはならない情報も当然含まれている。このため検索機能にも既存システムのアクセス制御情報を読み込み、情報の重要度を判別して、利用者が許可された情報のみを絞り込んで処理することが求められている。

図4:統合検索 出所:みずほ情報総研 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
こうした強力な検索機能は最近ではESP(Enterprise Search Platform)と呼ばれ、今年に入り最注目のソリューションの1つとなっている。ポータルではこのESPを組み込むことによって、セキュアに情報を探し出す機能を実現できる。
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シングルサインオン
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業務を遂行するためには、ポータルに表示される情報内容を参照するだけでは終わらないことがほとんどだ。多くの利用者はポータルを起点としてさらに詳細な情報を得るために、情報が格納されている各システムにアクセスすることになる。
このときポータルがシステムへのログイン処理を代行するシングルサインオン(SSO:Single Sign-On)の機能によって、効率的に情報へアクセスすることができる。またSSOは各システムのアクセス制御(ACL)情報を反映しており、利用者に許可された情報のみへアクセスを制限できる。
SSOには、利便性の向上と一元的なアクセス制御によるセキュリティの確保という2つの効果が期待されている。
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コラボレーション統合
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企業内で活用される情報は、システムから得られる定型的なデータだけではない。例えば社内連絡や電子メール、チャットなどによる社員同士のコミュニケーション、さらには社員が持つナレッジや過去に作成したレポートなどを体系的に整理したナレッジデータベースなどである。
ポータルは、情報を活用するための企業の協働作業を支援する仕組みを提供している。
従来はグループウェアとの連携を強化する製品や、グループウェアの機能自体を包含する程度のものだったが、最近ではblogやWiki(利用者同士で記事の作成・管理を行うWebコンテンツ管理ツール)などといった機能を独自に提供するEIPツールも発表されており、様々な情報をポータル上で統合し、活用できるようになってきている。
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著者プロフィール
みずほ情報総研株式会社 平古場 浩之
システムコンサルティング部コンサルタント
システム開発部門でのSE経験の後、社内システム企画部門、EIP事業企画を経て2003年から現職。現在はナレッジマネジメント、情報共有に関連するコンサルティング業務のほか、EIPやECM(企業コンテンツ管理)、SNS(ソーシャルネットワーク)などのICTツール動向の調査などを担当している。
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