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Linuxディストリビューション比較
第4回:MIRACLE LINUX
著者:
市民電子情報網 安田 幸弘
2006/11/15
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コスト
MIRACLE LINUXは、標準的なパッケージの価格が63,000円、1CPU/メモリ4Gまでの小規模サーバを対象とするパッケージが37,800円となっている。このパッケージ価格にはアップデートの権利が含まれているが、サポートは行われない。
サポートが付いたパッケージは、その期間ごとに189,000円/1年、472,500円/3年、756,000円/5年に設定されている。他のサーバ用ディストリビューションと比べても、標準的な価格といえるだろう。
利用可能なハードウェアおよびソフトウェア
MIRACLE LINUXは、IBMやHP、Intel、Dellなど、国内外の多くのハードウェアベンダーが対応を表明している。またソフトウェアの分野では、Oracleをはじめ、SAPやSybase、Symantecなどが対応している。
基本的にMIRACLE LINUXはRed Hat Enterprise Linuxがベースになっているため、同ディストリビューションに対応したハードウェアやソフトウェアの多くは、MIRACLE LINUXでも利用できる。
ただし完全にRed Hat Enterprise Linux互換ではないため、MIRACLE LINUXが動作確認した製品以外を利用した場合、問題が発生するケースがある点には留意しておきたい。なおミラクル・リナックスのサイトでは、同社が動作確認した製品を参照できる。
付属パッケージ
MIRACLE LINUXに付属するパッケージは、Red Hat Enterprise Linuxをはじめとする一般的な汎用ディストリビューションとほぼ同等の構成だが、特にサーバ用途向けの部分が強化されている。
例えばOpenOffice.orgのようなデスクトップ系のアプリケーションは付属せず、Oracleデータベースを利用するためのライブラリやインストール支援ツールが含まれている。
図3:データベースツールなどが中心の付属パッケージ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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著者プロフィール
株式会社市民電子情報網 安田 幸弘
取締役。主にオープンソースソフトウェアを使用した非営利組織向けのネットワークサービスの提供やサーバの運用/管理を行うとともに、フリーの技術ライターとしてインターネット、サーバ管理などに関して書籍や雑誌記事を執筆している。
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