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リッチクライアントを加速させるAjax開発環境「マスカット」の全貌
第5回:実践!マスカットアプリケーションのサーバサイド作成
著者:
NTTデータ 川田 洋平
2007/2/23
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イベント発生時のカスタマイズ
マスカットではイベント発生の直前・直後でもそれぞれ指定したJavaScript関数を実行することが可能です。
ここではホテル検索アプリケーションの検索実行イベント時に、検索条件として場所を1つも選択していない場合に、場所を1つ以上入力するように促すダイアログボックスを表示するように拡張します。場所を1つも選択していない場合、マッチするホテルは必ず存在しないため、無駄なサーバ通信を防ぐことが可能になります。
レイアウト定義XMLを以下のように修正します。修正箇所は赤太字で示しています。
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
イベント定義XMLを以下のように修正します。修正箇所は赤太字で示しています。
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
以上の修正で、場所を1つも選択せず検索した時、図6のようなダイアログボックスが表示され、サーバ通信が中断されるようになります。
図6:ダイアログボックスが表示される
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
拡張のまとめ
以上のように、マスカットはアプリケーションの骨格をJavaScriptレスで構築することができます。なおかつJavaScriptによる細かなカスタマイズが可能な自由度もありますので、適度なバランスが取れたフレームワークであるといえるでしょう。
次回について
次回はマスカットの最新情報およびマスカットの今後の展望について取り上げます。是非ともご期待ください。
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著者プロフィール
株式会社NTTデータ 川田 洋平
技術開発本部 ソフトウェア工学推進センタ エキスパート
同社の研究開発部門にてWebシステムの研究開発に従事。マスカットの開発には初期から携わり、オープンソース化後はマスカットプロジェクトのプロジェクト運営委員会(PMC)およびコミッタとして活動を続けている。
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