 |
|
前のページ 1 2 3
|
 |
UserParameterを活用した監視の例
|
さらに、UserParameterを利用した監視項目の例をいくつか紹介します。なお、以下の設定はLinux用のZABBIXエージェントを想定しています。
|
HTTP/FTPのURL監視
|
指定したURLにアクセスしてコンテンツが正常に取得できるかどうかを監視し、正常に取得できれば「0」、取得できなければ「1以上」を返します。ただし、前述のようにUserParameterには0.5秒のタイムアウトが存在するため、Web/FTPサーバの負荷が高い状態では取得できない場合があります。
UserParameter設定 |
UserParameter=url[*],wget -T 3 --spider $1; echo "$?" |
アイテム設定 (Units以下の設定は省略) |
Description |
URL $1 |
Type |
ZABBIX agent |
Key |
url[監視するURL] |
Type of information |
Numeric (integer 64bit) |
表4:HTTP/FTPのURL監視
|
Webアクセスのコネクション数監視
|
ESTABLISHEDになっているWebサーバへのアクセスのコネクション数を取得します。
UserParameter設定 |
UserParameter=http.connection[*],netstat -an |grep $1|grep ESTABLISHED|grep :80| wc -l |
アイテム設定 |
Description |
Apache Connection Number |
Type |
ZABBIX agent |
Key |
http.connection[監視するインターフェースのIPアドレス] |
Type of information |
Numeric (integer 64bit) |
表5:Webアクセスのコネクション数監視
|
ソフトウェアRAIDの監視
|
ソフトウェアRAIDのミラーリング状態を監視し、アクティブなアレイ数を取得します。ディスクの破損などによりRAIDのアレイ数が減少した場合にアラートをあげることが可能です。
UserParameter設定 |
UserParameter=raid.active[*]=cat /proc/mdstat |grep -A 1 $1 |tail -1 |cut -f1 -d"]" |cut -f2 -d"/" |
アイテム設定 (Units以下の設定は省略) |
Description |
Acrive SoftwareRAID Array |
Type |
ZABBIX agent |
Key |
raid.active[監視するRAIDデバイス(例:md0)] |
Type of information |
Numeric (integer 64bit) |
表6:ソフトウェアRAIDの監視
|
次回は
|
本連載では、ZABBIXの基本的な利用方法を解説してきました。
次回は、各ディストリビューションで簡単にZABBIXを利用できる、RPM/DebパッケージによるZABBIXのインストール方法を紹介します。
|
前のページ 1 2 3
|

|
|

|
著者プロフィール
ZABBIX-JP 寺島 広大
システムインテグレーション、ネットワーク運用管理を経験後、現在は某Linuxディストリビュータに勤務。顧客の監視システム構築の際にZABBIXを知り、仕事の傍らZABBIX-JP Webサイトの作成、管理を行っている。
|
|
|
|