では、実際にPukiWikiを使ってみましょう。まずは以下のダウンロードサイトからpukiwiki-1.4.7_notb.tar.gzをダウンロードしてください。
文字コードについては「UTF-8」と「EUC-JP」の2種類があります。PukiWikiでは「ページ名=ファイル名」という仕様となっていますので、環境に応じて使い分けてください。
ウノウの場合、ファイルシステムの仕様でページ名の長さを制限する必要性から、UTF-8の方が使用するバイト数が多いため、EUC-JPを使っています。多言語で使いたい場合は、UTF-8を使うとよいでしょう。
以降ではLinux環境におけるインストールの手順について解説していきます。はじめにダウンロードしたファイルをtarコマンドで展開します。
$ tar zxvf pukiwiki-1.4.7_notb.tar.gz
pukiwiki-1.4.7_notb/
pukiwiki-1.4.7_notb/attach/
pukiwiki-1.4.7_notb/attach/.htaccess
pukiwiki-1.4.7_notb/attach/index.html
(中略)
pukiwiki-1.4.7_notb/wiki.en.tgz
pukiwiki-1.4.7_notb/README.en.txt.gz
pukiwiki-1.4.7_notb/UPDATING.en.txt.gz
次に設定ファイルを編集します。変更するファイルは以下のようになります。
$ cd pukiwiki-1.4.7_notb/
$ vi pukiwiki.ini.php
設定ファイルで変更できる箇所は多数ありますので、よく変更するものだけ抜粋し、表2に示します。
$page_title |
ページヘッダのタイトルとなる文字列です |
$modifier |
編集者の名前です。特に変える必要はありませんが変更しておくと見栄えがよくなります |
$modifierlink |
編集者のリンク名前です。特に変える必要はありませんが変更しておくと見栄えがよくなります |
$adminpass |
管理者のパスワードです。管理者は、ページの凍結やファイルの添付などの機能を使うことができます。必ず設定しておく必要があります |
$nowikiname |
WikiNameを無効にします |
表2:設定ファイルの変更項目
設定が完了したら、それらのファイルをWebサーバの公開領域に移動します。
$ mv pukiwiki-1.4.7_notb /pathto/publichtml/wiki/
書き込みが必要なディレクトリには、パーミッションを与えます。
$ cd /pathto/publichtml/wiki/
$ chmod 777 counter cache wiki backup trackback diff attach
$ chmod 666 cache⁄* wiki⁄* backup⁄* trackback⁄* diff⁄* attach⁄*
以上でインストールは完了です。以下のURLにアクセスして動作を確認してください。
http://example.com/wiki/

図2:トップページ (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
またインターネットに公開する際は、Basic認証などをかけ、適切にアクセス権を設定する必要がありますので注意してください。PukiWiki自身にも、Basic認証を提供するプラグインがありますが、筆者の場合はPukiWiki以外のコンテンツもサーバで管理しているため、Apache側で一括管理しています。
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