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PHP開発手法
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第7回:技術共有と向上を目指すユニークなウノウの取り組み

著者:ウノウ  佐藤 陽樹   2007/4/19
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交換オフィス

   ウノウでは交換オフィスを行っています。よく「交換オフィスって、他社の仕事を手伝っているのですか」と聞かれることがありますが、交換オフィスではお互い交換先のオフィスへ行き、普段通り自社の仕事をしています。

   交換オフィスのメリットの1つは、空いた時間でブレストを行ったり、夜はみんなで飲みに行ったりなど、幅広い情報交換がしやすい環境になることです。

   他社の方とのブレストは非常に参考になり、普段とは違った面白いアイデアを聞くことができます。また逆に、普段当たり前と思っていたことが、他社ではそうでない場合もあり、お互いにとって非常に有益な時間が持てます。

   もう1つのメリットは、普段とは違う環境で新たな刺激を受けることです。よい点は自社にも取り入れ、よりよい職場作りの参考にしています。ウノウラボでは、交換オフィスの様子を公開していますのでぜひご覧ください。

田口さん(@百式)、赤松さん(@サイドフィード)ウノウに訪問オフィス
http://labs.unoh.net/2006/09/post_42.html

   ウノウでは交換オフィスを積極的に行っていますので、興味のある方はご連絡いただければと思います。


開発合宿

   新サービスの創出や開発を目的として行っているものが「開発合宿」です。この合宿はおよそ2ヶ月に1度のペースで実施されており、金土日の2泊3日でホテルや旅館にこもってひたすら開発を進めます。

   ここではあえて開発言語やテーマなどに縛りを設けず、自由かつ好きなテーマにひたすら取り組みます。会社での開発環境とは違い、ホテルや旅館では開発のみに集中できるというメリットがあります。

   また、ここで開発したものが実際のサービスとして公開することができれば、賞金がでる仕組みも用意されています。これは単純なことではありますが、さらにモチベーションをあげるために役立っています。

細かな取り組み

   これまで紹介したものは、ウノウの中でも大きな取り組みとなります。これら以外にも以下のような施策が行われています。


フリーアドレス

   ウノウではフリーアドレス制を採用しています。フリーアドレス制にするためには、ペーパーレス化も条件に含まれています。開発環境としてノートPCを使うため画面のサイズが小さくなりますが、これはデュアルディスプレイにすることで解消しています。

   特別なルールとして「前日と同じ場所に座ってはいけない」というものがあります。目にする風景も変わりますし、その日ごとに違った人とコミュニケーションをとることのできる環境だといえるでしょう。

   仕事が終わると、ノートPCなどを各々のロッカーへ片付けるため、必然的に机の上が整頓された状態に保たれることも重要なポイントです。


社内のソーシャルブックマーク

   社内情報の共有のためのツールとして、ソーシャルブックマークを使って情報交換を行っています。ブックマークレットによって気軽にブックマークを保存することができるため、少しの手間で大きな効果が得られます。


セミナー参加制度

   外部のセミナーなどへ参加した際に、休暇ではなく出勤あつかいにする制度です。条件として、事前に手続きを行うほか、参加後に社内ブログにレポートを掲載するというものがあります。

   単に個人が参加して情報を得るだけでなく、貴重な情報を社内に還元して全体的なスキルアップをはかることができます。


まとめ

   日々業務に追われているばかりでは、スキルやモチベーションをあげるのは難しい面があります。これらを向上させるための施策として、ウノウでの取り組みを紹介しました。

   今回紹介した取り組み以外にも、常に新しいことにチャレンジしているので、成果が出た際には新しい記事やウノウブログなどで公開したいと考えています。

   7回に渡ってウノウでの開発・運用手法を紹介してきました。読者の皆様のWebサービス開発の参考になれば幸いです。

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ウノウ株式会社  佐藤 陽樹
著者プロフィール
ウノウ株式会社  佐藤 陽樹
1977年生まれ。2006年10月ウノウ入社。ゲーム関係の専門学校卒業後に入社した会社では、数年間のほとんどを携帯サイトの開発ですごす。良くも悪くも携帯に振り回される日々を送っている。


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