Mondo Rescueは、バックアップを行うシステム上にインストールします。インストールに必要なRPMパッケージは、「mindi」「mondo」「afio」「buffer」「lzo」「lzop」です。それぞれ以下のURLからダウンロードしてください(これらのRPMパッケージはベンダーのサポートがありません。利用の際には自己責任となりますので注意してください)。
すべてのRPMを入手したら、バックアップ対象のRed Hat Enterprise Linuxサーバ上でインストールします。
# rpm -vhi mindi-1.0.8-4.rhel4.i386.rpm ← mindiのインストール
# rpm -vhi afio-2.4.7-1.i586.rpm ← afioのインストール
# rpm -vhi mondo-2.0.8-4.rhel4.i386.rpm ← mondoのインストール
# rpm -vhi buffer-1.19-1.i386.rpm ← bufferのインストール
# rpm -vhi lzo-1.08-4.2.el4.rf.i386.rpm ← 圧縮ライブラリのインストール
# rpm -vhi lzop-1.01-1.2.el4.rf.i386.rpm ← 圧縮ユーティリティのインストール
以上でMondo Rescueのインストールは完了です。lzoとlzopパッケージは、isoイメージからDVDを作成する際に、システムディスクのファイルを圧縮するのに必要です。Mondo Rescueによってシステムディスクのファイルを圧縮したものをDVDイメージとしてバックアップしたい場合には、必ずインストールしておいてください。
これでMondo Rescueは利用可能な状況になりました。
次にisoイメージを作成しDVDにバックアップします。通常システムディスクは数十GBの容量しかないため、バックアップ対象であるディスクのデータを圧縮しても、DVDが複数枚になることはめずらしくありません。
したがって生成されるisoイメージは、リモートにある大容量のストレージを備えたファイルサーバにNFSマウントして保管する方が現実的でしょう。以降ではisoイメージの保管場所として、NFSサーバの「/data/MondoRescue」を利用する場合の手順を紹介します。
バックアップサーバ側では、「/data/」以下をNFSクライアントに提供できている前提で解説します。さらにバックアップサーバ側で、isoイメージを保管するディレクトリを作成します。
# mkdir -p /data/MondoRescue ←NFSサーバ側でisoイメージ保管用ディレクトリを用意
次に、バックアップ対象のマシンでNFSマウント専用のディレクトリを作成します。
# mkdir /nfs ←バックアップ対象のマシンでNFSマウント用ディレクトリを作成
NFSマウント専用のディレクトリが作成できたら、バックアップ対象のマシンからNFSサーバ(IPアドレスは、172.16.10.200と設定)に対して、NFSマウントを行います。
# mount -t nfs 172.16.10.200:/data/MondoRescue /nfs ← NFSマウント
これでNFSサーバへのバックアップの準備は整いました。Mondo Rescueによってisoイメージの出力先を「/nfs」に指定すれば、NFSサーバの「/data/MondoRescue」ディレクトリに保管されます。生成されるバックアップイメージファイルによって、バックアップ対象マシンのローカルディスクの空き容量を圧迫することなくバックアップイメージの作成が可能になります。
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