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| データセンターのSLAとは | |||||||||||||||||||||||||||
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昨今のデータセンターでは、SIやBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)を手掛ける事業者も増えてきたが、事業の根幹を成すのは依然としてハウジングとホスティングであろう。ハウジングはユーザのサーバ資産を、ホスティングは事業者のサーバ資産を用いた、いわゆる「場所貸し」である。 データセンター事業者は地震対策(耐震/免震)や空調、電源、通信、入退室管理などに関わる堅牢な設備を備える点が特徴となっており、その分SLAへの期待も大きい。データセンター(サーバホスティング)の代表的なサービスレベル評価項目としては以下があげられる(表2)。
表2:データセンターのサービスレベル評価項目の例 出典:ITR データセンターやISPが大規模なホスティングを提供する場合は、上記に加えて「コンテンツ更新処理時間」や「バックアップ成功率」「キャパシティ増強時間」「データベース可用性」といった項目も有効であろう。データセンターは共有リソース(人的、設備的リソース)を使用するサービスが多いため、評価項目も定型的なことが多いが、ユーザは要求に合致するようにSLAの保証・報告内容については可能な限り交渉を行うことが望ましい。 |
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| アウトソーシングのSLAとは | |||||||||||||||||||||||||||
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アウトソーシングには様々な種類があるが、ここではIT分野のシステム運用のアウトソーシングを考えてみよう。代表的な評価項目には以下があげられる(表3)。アウトソーシングのSLAは多種多様であるため、あくまでも参考例としてみていただきたい。
表3:アウトソーシングのサービスレベル評価項目の例 出典:ITR アウトソーシングは個別要件に対応する受託業務であるため、サービスレベルの設定はある程度の時間と労力を要する。通常、アウトソーシングベンダーはSLAのモックアップを作成しても、正式合意するまでに半年から1年の検証期間を設け、実運用を通じて適正化をはかることが一般的だ。 アウトソーシングベンダーからすれば、自社で設計・構築したシステムならまだしも、それまで扱ったことのないシステムの品質を担保しなければならないので、検証期間の設定は当然の行為といえる。例えば、プロのレーシングドライバーであっても、はじめて乗るマシンでいきなり一定のラップタイムを約束するのは難しいだろう。 このような背景からも、アウトソーシング契約においてサービスレベルを「保証する」という考え方はあまり浸透していない。ベンダーは、本来ベストエフォートで対応したいところであるが、SLAを提示しなければ並み居る競合他社に肩を並べていくのはもはや難しい。そこで、ペナルティ制度の扱いは将来的な改善目標に留め、当面は適用を避けるのが一般的である。この場合、サービスレベルは保証されるのではなく、目標値として実績管理されることとなる。 |
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