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はじめてのOpenPNE - 社内SNSの意義と活用方法
第3回:SNSの導入効果を明確にする
著者:
アウラント 大越 肇
2007/4/23
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目的にあったSNSの初期設定
しかし、上記のようなことを達成するためには、まずは、社員にSNSに登録してもらわなければ困る。では、どうしたらいいのだろうか。
自由登録か強制登録か
まずは、登録をしてもらう必要ある。どのような手法がふさわしいのか。OpenPNEでは3つの方法がある(表2)。
招待制(SNS内の誰かの招待がないと登録できない)
オープン制(自分で登録できる。もちろん、招待もできる)
一括登録(CSVファイル形式で複数のユーザを一括に登録できる)
表2:OpenPNEの登録方法
社内SNSをはじめるうえではどの方法がよいのだろうか。
どの方法も一長一短があるが、あくまでも「ほうれんそう」で使うのではなく、社員同士がコミュニケーションをする社員同士のつながりを促進するという意味では強制的でない方がいいだろう。
招待制かオープン制かという所だが、社員同士のコミュニケーションのきっかけという意味で招待制にした方がいいだろう。招待制は関係の近い社員からの招待になるので割とSNS内のマイフレンドが複数になり孤独になりにくい。
オープン制だと登録はできるが、マイフレンドがいなく、よってSNSの最大のコンテンツであるユーザ同士の交流によるコンテンツは生まれにくく、登録後のページはさみしいものである。
ただ、招待制だと誰かに許可されないと入れないという感じを与えかねないので、そこは各社の社員の気質を見て判断すべきだろう。
OpenPNE管理画面で招待制かオープン制は切り替えることができる。図1の赤枠線部が該当する。
図1:管理画面のメニューSNS設定−SNS設定の画面の上部のみ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
SNSの名前を決める
SNSにおいても、やはり大事なのは名前である。なぜなら、これはSNSから送られてくるメールの件名に必ず入ってくるからである。例えば、「【再生日本21 インターネット議会「ウィーモード」】デイリー・ニュース [2007. 04. 06]」のように。デイリー・ニュースで毎日受信するものであるので、やはり各社の風土や雰囲気をあらわしたスタイリッシュな名前がいいだろう。
他にもSNSを構築するに当たって、いくつか設定しなければならない項目がある。
管理用メールアドレス(SNSの会員に送られるメールのFromになる)
ユーザ招待可否(ユーザが招待できるかどうか。通常は招待可であるが、サーバ負荷の高まりなどでどうしてもユーザ数を制限したい時に使う)
PC版使用設定、携帯版使用設定(PC、携帯での使用ができるか否かの設定)
メール(SNS会員へのメールの署名部分を構成するものになる)
フレンド名称(マイミクのように各社オリジナルの呼び方があると休み時間中に盛り上がるかも)
表3:SNSを構築するのに必要な設定項目
これらは、図1のSNS設定の画面から設定できる。他にも画面上はいくつも項目があるが、最低、上記の設定項目でいいだろう。
SNSをはじめるにあたり、登録時のプロフィール項目やコミュニティを作る時にカテゴリ分けをするためのコミュニティカテゴリ、利用規約などSNSをはじめるにあたって決めるべき項目は他にもある。次回は、これらの決めるべき項目を考えるうえで注意すべきことやその項目の入力方法について説明していく。
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著者プロフィール
合同会社アウラント 大越 肇
2006年5月11日(大安)に会社設立。前職よりSNS企画・開発・運営にプロジェクトマネージャーという立場で携わる。現在は、Web上のコミュニティに関する企画や要求開発から運用・運営までの業務に携わりつつ、大学の教壇に立つこともある。
アウラント
http://www.owlant.com
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第3回:SNSの導入効果を明確にする
社内SNSの構築
SNSの効果を測定する
目的にあったSNSの初期設定