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| 仮想ボリューム | ||||||||||||||||
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VxVMが提供する仮想ボリューム(通常は単にボリュームと呼ばれる)は、ファイルシステムやユーティリティからすれば、ディスクドライブのようなブロックストレージデバイスとして映ります。VxVMは管理対象のディスクドライブやLUN の主な特性を生かすことによって、基盤になっているハードウェアデイバスよりも高い信頼性やI/O処理速度を実現するだけでなく、ディスクドライブにはない高度な機能(デバイスのキャパシティを増減する機能や、たとえばRAID5からミラー化に透過的に切り替える機能など)も提供します。 ディスクドライブによく似たボリュームの動作には、大きな利点があります。ほとんどのストレージユーティリティプログラム、ファイルシステム、データベース管理システムは、ディスクドライブに格納されているデータを操作するように設計されています。 ボリュームはディスクドライブのように動作するので、余分の労力をかけなくても、それらのアプリケーションやデータマネージャでボリュームをそのまま利用できます。また、仮想ボリュームのデータの信頼性の高さやI/O処理速度の速さという恩恵を、特に変更を加えることなくそのまま受けることもできます。 ボリュームの高度な機能特性に対応したVxFSファイルシステムなどのアプリケーションやデータマネージャは、その高度な機能を利用できます。たとえば、VxFSの管理コマンドによって、ファイルシステムが占有するボリュームのサイズを増やしたり、ファイルシステムのデータ構造を変更して追加のストレージキャパシティを利用したりすることが可能です。 他のベンダーによって開発されたアプリケーションも、VxVMのボリューム特性を活用できます。たとえば、クラッシュ後の再起動を制御するODM(Oracle Disk Manager)機能を使えば、VxVMがミラー化ボリューム内の特定のミラーからデータを読み取ったり、ミラー化ボリュームの書き込みログをバイパスしたりすることが可能になります。 |
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| ボリュームとLUN | ||||||||||||||||
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ディスクアレイによって構成されるストレージの論理ユニット(LUN)とボリュームには多くの共通点があります。アプリケーションやデータマネージャの観点からすれば、どちらもディスクドライブのように動作します。どちらの実装にも、複数のディスクドライブを管理し、ディスクドライブのような仮想デバイスを提供するソフトウェアを使用します。どちらも、基盤になっているディスクより、速いI/O処理速度や高いデータの信頼性を実現できます。それでも、ディスクアレイによって構成されるLUNとVxVMのボリュームの間には、表1に示す通り6つの重要な違いがあります。
表1:LUNとVxVMのボリュームの違い |
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| 仮想ボリュームのコストと利点 | ||||||||||||||||
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サーバーベースのボリュームの利点にはコストも伴います。ディスクアレイのLUNの管理に必要な計算処理能力は、ディスクアレイのプロセッサが提供するので、実質的に「埋没した」コストと言えますが、VxVMは、ボリュームの管理のためにアプリケーションサバーの計算処理能力を使用します。 ほとんどの種類のボリュームでは、VxVMが消費する計算処理能力は微々たるものです。ただし、小規模なアプリケーション書き込みを頻繁に繰り返すRAID5のボリュームは例外です。この種のボリュームの場合は、ディスクアレイベースの同等のRAID5で設定したボリュームの場合と比べて、パリティ更新と書き込みログに必要な計算処理とI/Oによって、小規模な書き込みの処理速度にかなりの違いが生じる可能性があります。 |
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