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シマンテックイエローブック
ストレージ管理の標準化

第3回:Storage Foundation の仮想化プラットフォーム

著者:シマンテック   2007/5/1
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Veritas Storage Foundation

   Veritas Storage Foundationのコアに相当するのは、VxFSと呼ばれるファイルシステムと、VxVMと呼ばれるボリュームマネージャまたはストレージ仮想化プログラムであり、2つは統合されています。

   Storage Foundationソフトウェアは、Solaris、HP-UX、AIX、Linux(Red Hat、SuSE)などのUNIX 系の主要なサーバープラットフォームで使用できます。Storage Foundationは、エンタープライズストレージとデータを管理するためのツールセットであり、性能とスケーラビリティに優れ、UNIX系のすべての主要なプラットフォームに対応した共通のユーザーインターフェースを搭載しています。

   性能、スケーラビリティ、共通管理インターフェースが、ストレージネットワークI/Oパスの動的管理といった高度な機能と結び付き、それがStorage Foundationの2つの大きな価値を生み出しています。
  • 多種多様なオンラインストレージとデータの基本的な管理メカニズムを低コストで提供でき、しかも機能や性能を犠牲にすることはありません。
  • ストレージ管理の簡略化と自動化を目指した高度なストレージ管理機能によって、データセンターのユーザーに高品質のサービスを提供できます。

表1:Storage Foundationの2つの大きな価値


Storage Foundationのコンポーネント

   ビジネスアプリケーションとデータの間に存在するソフトウェアコンポーネントのスタックの中でStorage Foundationが占める位置を図1に示します。

データアクセスソフトウェアのスタックの中でStorage Foundationが占める位置
図1:データアクセスソフトウェアのスタックの中でStorage Foundationが占める位置
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   図1にあるとおり、Veritas Volume Manager(VxVM)は、サーバーに接続したオンラインストレージへのアクセスを制御します。ストレージとサーバーの接続は、ディスクドライブのように直接的な場合もあれば、ストレージネットワーク上のディスクアレイによって構成される論理ユニット(LUN)としての接続になる場合もあります。

   VxVMは、ホストオペレーティングシステムの一部になっているアダプタドライバやデバイスドライバを使用して、それらのデバイスのブロックストレージを編成し、ディスクドライブのように見える仮想ボリュームとしてストレージを提供します。

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シマンテックイエローブック

本連載は、シマンテックイエローブック「ストレージ管理の標準化〜Veritas Storage Foundation.を使って、企業全体のストレージ管理効率を向上」からの転載記事です。シマンテックイエローブックとは、ITプロフェッショナルの方や一般の技術者に対して、技術的なノウハウを提供する本です。これらの本はシマンテックのソリューションを使って実際のビジネスや技術上の問題を「どのように解決するのか」について書かれています。またベストプラクティスに基づく推奨事項に加え、インストール、設定、製品の統合についても詳しく解説されております。詳しくは、下記のURLを参考にしてください。

http://www.symantec.com/ja/jp/enterprise/yellowbooks/index.jsp

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株式会社シマンテック
シマンテックは、情報のセキュリティ、アベイラビリティ、整合性の確保に役立つソリューションを個人や企業のお客様に提供する世界的なリーダーです。米国カリフォルニア州クパティーノに本社を置くシマンテック コーポレーションは、現在、世界40ヶ国以上で事業を展開しています。

http://www.symantec.com/jp


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第3回:Storage Foundation の仮想化プラットフォーム
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