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Red Hat Enterprise Linux 5の仮想化
第2回:Red Hat Enterprise Linux5で簡単Xen環境構築
著者:
日本ヒューレット・パッカード 平 初
2007/6/13
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ディスクのパーティショニングの注意点
ディスクのパーティショニング画面はデフォルトのままだと運用時に困ることでしょう。例えば/(root)で1パーティションにした状態で運用を続けていると、ゲストOSを作りすぎてしまった場合に、「/(root)ディレクトリ」が一杯になり、ログも書き込めなくなったりシステムバックアップを取る際に時間がかかるなどの問題が発生します。
そこで/(root)は「10GB程度の論理ボリューム」にして、ゲストOSのディスクイメージ領域と分けるとよいでしょう(図2)。
図2:rootに10GB程度の論理ボリュームを作成しておく
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
XenではゲストOSのディスクイメージをファイルシステム上のファイル、パーティション、論理ボリュームに作ることができます。
ゲストOS用のディスクイメージをファイルシステムに作るのであれば、ディスクイメージ格納用の論理ボリュームを作成し「/var/lib/xen」にマウントするよう指定します。またゲストOS用のディスクイメージを論理ボリュームに直接マッピングする場合は、ボリュームグループに空きを確保しておきます。
仮想化のカテゴリ
インストール番号をきちんと入力すると、インストールの際にカテゴリ選択時に「仮想化」のカテゴリが出てきます(図3)。
図3:適切なインストール番号を入力していれば「仮想化」のカテゴリが出てくる
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
仮想化のカテゴリには以下のものが含まれています。これらは特にカスタマイズする点はないので、通常通りインストールを行います。
Xenハイパーバイザーのパッケージ
Xen用カーネルのパッケージ
Xen管理ソフトウェアの「Virtual Machine Manager」
表1:仮想化のカテゴリに含まれているもの
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著者プロフィール
日本ヒューレット・パッカード株式会社 平 初
テクニカルセールスサポート統括本部 ESSビジネス推進本部
Bladeビジネス推進部 BladeSystem SWAT
仮想化技術を啓蒙するため、2006年に日本ヒューレット・パッカードへ転職。いつもはHP BladeSystem c-Classおよび仮想化技術を含む提案支援を主に扱っている。セミナーや客先訪問で忙しい毎日を送っている。
INDEX
第2回:Red Hat Enterprise Linux5で簡単Xen環境構築
ずいぶんと楽な時代になった
ディスクのパーティショニングの注意点
通常カーネルが入っていない