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RHEL5+Xen
Red Hat Enterprise Linux 5の仮想化

第2回:Red Hat Enterprise Linux5で簡単Xen環境構築

著者:日本ヒューレット・パッカード  平 初   2007/6/13
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ずいぶんと楽な時代になった

   Red Hat Enterprise Linux 5をインストールする際に、「仮想化」のカテゴリを選ぶだけで、Xenの管理OSであるDomain-0の環境ができあがってしまいます。もう、Xen環境を構築するのに複雑な手順を踏む必要はありません。今回はRed Hat Enterprise Linux5でXen環境を構築する際の注意点を紹介します。

   参考までに、以前筆者が書いたFedora Core 4向けの複雑な手順をご覧になりたい方は、以下の記事をご覧ください。
関連記事
オープンソースXenによるサーバ仮想化
第3回:管理OSの構築方法

   まだRed Hat Enterprise Linux 5のインストールを行ったことがない方は、この記事を読む前に以下の記事を一度ご覧ください。

関連記事
簡単!Red Hat Enterprise Linux 5インストールガイド
第1回:Red Hat Enterprise Linux 5をインストールしよう!


インストール番号とは

   Red Hat Enterprise Linuxのインストールを行っていると、キーボード配列の設定後に「インストール番号(Installation Number)」というものを聞かれます。Red Hat Enterprise Linux 5より先にCentOS 5を触った方はインストール番号という言葉に戸惑うかもしれません(図1)

インストール番号入力画面
図1:インストール番号入力画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   実はRed Hat Enterprise Linux 5から、インストール番号という仕組みが採用されました。このインストール番号はサブスクリプション契約を購入したユーザに対して「Red Hat社から付与される半角英数16桁のユニークな番号」です。

   この番号は、サーバのカテゴリ以外に属するパッケージをインストールする際には必要なものです。無視して続行すると、仮想化のカテゴリは表示されません。もしインストール番号を紛失してしまった方は、Red Hat Networkにログインすると確認できます。

そもそも製品持っていないのですが

   もしRed Hat Enterprise Linux 5を持っていなくても心配無用です。30日間体験版サブスクリプションを以下のWebサイトから申請することができます。なお、サブスクリプションコードのメールが届くには、しばらく時間がかかるようです。

Red Hat Enterprise Linux 30日間体験版サブスクリプション申請ページ
http://www.apac.redhat.com/evaluationjp

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日本ヒューレット・パッカード株式会社 平 初
著者プロフィール
日本ヒューレット・パッカード株式会社  平 初
テクニカルセールスサポート統括本部 ESSビジネス推進本部
Bladeビジネス推進部 BladeSystem SWAT
仮想化技術を啓蒙するため、2006年に日本ヒューレット・パッカードへ転職。いつもはHP BladeSystem c-Classおよび仮想化技術を含む提案支援を主に扱っている。セミナーや客先訪問で忙しい毎日を送っている。


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第2回:Red Hat Enterprise Linux5で簡単Xen環境構築
ずいぶんと楽な時代になった
  ディスクのパーティショニングの注意点
  通常カーネルが入っていない