Spamassassinをインストールするにはprocmailも必要です。Spamassassinを使用するためには受信したメールをSpamassassinに渡し、スパムかどうかを判定させなけらばならないためです。そこでメール配送コマンドとしてprocmailを使用します。
まずprocmailをインストールするには下記のコマンドを実行します。
#yum install spamassassin
#yum install procmail
コマンドを実行したら、/etc/postfix/main.cfで次のような行を探しましょう。
#mailbox_command = /some/where/procmail
目的の行が見つかったらコメントを取り去り、次のように修正します。
mailbox_command = /usr/bin/procmail
これでローカルメールの配送にprocmailが使用されるようになりました。
procmailは、ユーザのホームディレクトリにあるprocmailrc、そして/etc/procmailrc(システム共通設定)を参照して、そのファイルに記されたとおりにメールを処理するコマンドです。ここでは/etc/procmailrc(システム共通)として、次のようなファイルを作成します。
/etc/procmailrc
この設定で、メールは配送される前にspamc(Spamassassinのフィルタコマンド)に通されるようになります。
以上を設定したら、PostfixとSpamassassinを再起動させます。
#/etc/init.c/spamassassin restart
#/etc/init.d/postfix restart
試しにユーザ宛のメールを送付してみてください。メールヘッダに次のような行が付加されるはずです。
スパムメールではないと判定された場合は下記のような行が追加されます。
X-Spam-Checker-Version: SpamAssassin 3.0.5 (2007-06-20) on
xx.co.jp
X-Spam-Level: * ←スパム度を*で表現します。
X-Spam-Status: No , score=1.1 required=5.0 tests=NO_DNS_FOR_FROM,NO_RELAYS ←
もしスパムと判定されない場合は下記のように「X-Spam-Status:NO」となります。
autolearn=no version=3.0.5
Status: RO
スパムメールと判定された場合は下記のように「X-Spam-Status:Yes」となります。
X-Spam-Flag:
X-Spam-Status:Yes, hits=5.3 required =5.0
tests=BANG_BANG,BAYES_20 ....
|