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XMLDB入門
eXistではじめよう!使って覚えるXMLデータベース入門

第2回:eXistをインストールしよう!

著者:ウルシステムズ  柏原 宏充、大塚 庸史   2007/7/27
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クライアントの起動

   eXistのクライアントには、SwingベースのAdminクライアントと、ブラウザベースのWebクライアントの2種類があります。Adminクライアントでは、eXistが持つすべての管理機能を利用することができるため、本連載ではAdminクライアントによる操作を説明します。

   なお、Adminクライアントでは以下の操作をすることができます。
  • XMLのコレクションの作成・削除
  • XMLデータのアップロード
  • コピー・リロード・リネーム・索引管理、トリガ管理
  • ユーザ管理

表1:Adminクライアントの主な機能

   Adminクライアントを起動するには、以下のコマンドを実行します。

/usr/local/eXist/bin/client.sh

   Windowsでは、「スタート」メニューに登録されている「eXist XML Database」から「eXist Client Shell」を選択し、実行します。

   Adminクライアント起動すると以下の画面が表示されます。

Adminクライアントの画面
図2:Adminクライアントの画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   「OK」ボタンをクリックすると、adminユーザでデータベースに接続することができます。


パスワードの設定

   インストール直後の管理者権限は、Usernameが「admin」、Passwordは空文字列となっているため、ログイン後にはパスワードを変更しておくとよいでしょう。

   「Tools」メニュー内の「Edit Users」を実行するとユーザ管理画面が表示されるので、まずadminアカウントのパスワードを設定しましょう。adminユーザをクリックしたあとで、「Password」と「Password(repeat)」にパスワードを入力し、「Modify User」ボタンをクリックすると設定できます。

ユーザ管理画面
図3:ユーザ管理画面

※注: パスワードを変更を行うために「Modify User」をクリックすると、筆者環境では以下のような「org.apache.xmlrpc.XmlRpcException: Invalid password for user "ユーザー名"」というメッセージが表示されました。


図4:エラー表示

しかし、実際には処理は正常に終了しており、パスワードが変更されているようです。このエラーが表示されても、次回ログイン時はパスワードが変更されているので注意してください。


次回は

   次回は起動したクライアントを使い、実際にXQueryを実行するまでの流れを紹介します。

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ウルシステムズ株式会社 柏原 宏充
著者プロフィール
ウルシステムズ株式会社  柏原 宏充
ウルシステムズ株式会社シニアコンサルタント。Web系開発の世界でRDBMSと触れあっていたところ、様々なことがあってXMLDBの世界へ。技術を文字にして伝え、文字を実装にして証明することを武器に、今日もお客様の課題解決に取り組んでいる。


ウルシステムズ株式会社 大塚 庸史
著者プロフィール
ウルシステムズ株式会社  大塚 庸史
ウルシステムズ株式会社シニアコンサルタント。2003年より現職。以前よりスクリプト言語には大きな興味を寄せていたが、最近、JavaScript、Flexの柔らかさに開眼しつつある。XQueryは今年「来る」と確信しつつ日々奔走中。


INDEX
第2回:eXistをインストールしよう!
eXistのインストール
  インストールの実行(JDKのインストール)
  インストールの実行(eXistのインストール)
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