TOPプロジェクト管理> 人と組織の変革プログラム
チームビルディング
企業価値を高める強いチームの創成

第2回:モチベーションの維持とモラールマネジメント

著者:オープンストリーム  赤穂 満   2007/8/6
前のページ  1  2  3
人と組織の変革プログラム

   組織および個人の変革という2つの側面から、組織、意識、行動の変革を計画する必要がある。組織の変革は企業のビジョンならびに、戦略を実現するために必要な組織構造・業務プロセス・システムに関する変革のアプローチを考えなければならない。

   また個人の変革は新たな状況に適応するために個人が通過する心理的プロセスや組織の変革と足並みが揃うように、1人1人に応じたプランとアクションが必要になることを忘れないようにしたい。
第1段階:問題意識(AWARENESS)
現行の業務や組織について、社員が問題を感じ、何かをしなければならない、または、何かを変えなければならないという問題意識を持ちはじめる段階。
第2段階:参加者意識(BUY-IN)
企業が提案した変革プログラムに自らも参加して、その一員として、変革に参加しようと行動を始めようとする段階。
第3段階:当事者意識(OWNERSHIP)
変革プログラムの1つのテーマについて、自らがオーナーとなって変革を推進していく段階。

表2:それぞれに応じたプランとアクション

個人と組織の変革プログラム
図4:個人と組織の変革プログラム
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   社員を個人でみた場合、ある日突然「当社のビジネスモデルが今日から変わるので、あなたも変わりなさい。」と言われて、「ハイ」と答える社員などいるはずがない。業態やプロセス、役割が変わることのメリットを十分に説明し、社員の心理的負担を和らげながら、協調していく以外に変革の手立てはない。

   経営者に求められるのは、明確なビジョンの設定により、個人やチームの自律的活動に方向性を持たせること、経営者が自ら率先垂範し、ビジョン・価値観の共有を推進することである。また経営者や監督者が自ら現場を歩き回り、ビジョン・価値観を浸透させていくことが一番重要であることは言うまでもない。

   次回は、ビジョンとリーダーシップについて述べることとする。

前のページ  1  2  3


株式会社オープンストリーム 赤穂 満
著者プロフィール
株式会社オープンストリーム  赤穂 満
サービス推進兼SAXICE推進担当 統括ディレクタ
活動状況:これまでに、製品ライフサイクル、製品構成情報管理やビジネスモデルなどに関する解説記事、論文多数。
所属学会:日本設計工学会、経営情報学会、ビジネスモデル学会、正会員。


INDEX
第2回:モチベーションの維持とモラールマネジメント
  チームが抱える課題
  問題解決のアクションプラン
人と組織の変革プログラム