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Mac OS XとiPod touchのディレクトリ構成はほぼ同じ それでは実際にMac OS XとiPod touchを比較した結果について解説します。なお、ここではiPod touchの16GBモデルとMac OS Xバージョン10.4を比較しています。 まずはディレクトリ構成に着目してみました。 ホーム画面で表示されるアプリケーションは「/Appilications」に保存されており、拡張子として「.app」のついたディレクトリになっています。そのほかにも、Mac OS Xと共通した部分が多く、Mac OS Xを使っている方なら、非常によく見慣れたディレクトリ構成だとわかります。 Mac OS Xはアプリケーション開発時に「Cocoa」フレームワークを利用しています。iPod touch側にもこれと同様のディレクトリ構成になっており、「iPod touchもMac OS Xと同様にCocoaを使ってアプリケーションが構築できる可能性がある」と考えられます。 iPod touchにSSHでログインしてdfコマンドでディスク構成を表示したところ、30MBほどがシステム領域として「/(ルート)」にマウントされており、残りが「/private/var」に割り当てられていることがわかりました。なおスワップ領域は用意されていません。 アプリケーションなどは前者に、メディアプレーヤ機能からあつかうデータは後者に、それぞれインストールされています。iTunesなどで表示されるiPod touchのディスク容量は、後者の値が表示されていることになります。 iPod touchのメモリとプロセス構成 続いて、いったん電源をオフにした後で再度電源をオンにし、ホーム画面を表示した状態でtopコマンドを実行しました。iPod touchは128MBのメモリを搭載していますが、ホーム画面を表示した状態で、すでに空きメモリは60MBを切っています。 前述のdfコマンドでわかったように、スワップ領域が設定されていないことから、メモリを使いすぎるとアプリケーション側で必要なメモリを取得できなくなる可能性があります。 さらにプロセス状況を確認するためにpsコマンドを実行してみたところ、「cron」や「syslogd」といったUNIXで見慣れたデーモンが多数表示されました。 iPod touch上で「ミュージック」を起動した状態で同様にpsコマンドを実行すると、「MobileMusicPlayer」というデーモンが表示されることを確認しました。この手法によって、ホーム画面上とプロセスのそれぞれのアプリケーション名の対応と、それぞれの動作状況をチェックできるようになります。 なお、これらすべてのプロセスは「root」で起動していることもわかりました。 |
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