バグ管理の流れ
バグ管理の流れを解説する。まず、テストにおいて発見されたバグが報告される。次に報告されたバグの修正担当者を決定し、担当者に通知が行われる。担当者はバグの修正を行い、その報告を行う。バグが修正されているかをテストし、完了となる。
これらの一連の流れをBTSで管理するのである。ではBTSにはどのような機能が備わっているのだろうか。
BTSの機能
BTSの主な機能としては「バグの管理」「履歴」「検索」「メールによる通知」がある。
- バグの管理
- バグの投稿から、修正完了までを記録・管理できる。重要度や内容を記録することで、バグの把握に役立つ。
- 履歴
- バグの現在の状況を記録しており、その対応状況を把握できる。
- 検索
- 履歴が残っているため、過去のバグを検索できる。同じようなバグの発見や、重要度の高いものを検知するのに利用できる。
- メールによる通知
- バグの修正状況について、担当者を設定することで、メールによる通知が行える。効率的なタスクの割り振りが可能。
BTSの主な機能
これらの機能はBTSごとに詳細が異なるので詳細はそれぞれのドキュメントを参考にしていただきたい。
主なBTSの種類
BTSの機能を備えるソフトウェアはさまざまある。オープンソースで主なものをみていこう。
Bugzilla
Bugzilla(http://www.bugzilla.org/)とは元々Netscape社で開発されたオープンソースのWebベースのBTSだ。UNIX系OS、LinuxやFreeBSDなどで動作し、バージョン2.18以降ではWindowsにも対応している。利用に際しては、Perl、Apache、MySQLまたはPostgreSQLが必要となる。また、メール送信を行うにはsendmail、Perlモジュールも必要だ。バージョンによって、対応しているソフトウェアが変化するので、注意してほしい。最新バージョンは、安定板が3.0.2、最新開発バージョンが3.1.2で公開されている(2007年9月18日更新)。 次のページ