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徹底比較!!クラスタソフトウェア
第7回:Red Hat Cluster Suiteの紹介
著者:
レッドハット 藤田 稜
2005/12/27
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ハードウェア
Cluster Managerが必要とするハードウェアは、2〜16台のノード用のサーバと、ノードが共有するストレージ、データの完全性を保証するためのフェンスデバイスです。フェンスデバイスはノードの死活確認を行って共有ストレージの排他処理(フェンシング)を確実にし、データの破壊や不整合を防止するためのもので、ネットワーク対応の無停電電源装置やサーバに搭載されるリモート管理用のカードなどが代表的です。
利用できるデバイスのリストがRed Hat Cluster Suite Configuring and Managing a Cluster(
http://www.redhat.com/docs/manuals/csgfs/
)に掲載されています。
フェイルオーバーの仕組み
Cluster Managerを技術的に見ると(図3)、フェイルオーバー時にアクティブになったノードでは、まず共有ストレージをロックし、サービスを起動後にサービスに使用するIPアドレス(浮動IPアドレス=VIP)をNIC(Network Interface Card)に割り振ります。この一連の動作によりVIP(図3の10.0.0.1)が維持され続けます。
図3:フェイルオーバーの仕組み
サービスの種類にもよりますが、Cluster Managerがフェイルオーバーするのに必要な時間は最短で数秒です。
アクティブ/アクティブ型クラスタ
Cluster Managerではアクティブ/スタンバイ型のクラスタだけではなく、アクティブ/アクティブ型のクラスタを構築することも可能です。
例えば2ノードクラスタにおいて、ノード1でサービスA、ノード2でサービスBとサービスCを提供しているとします。ノード1でサービスAが停止した場合にはノード2がサービスAを継続します。またノード2でサービスBとサービスCのいずれかあるいは両方が停止した場合、ノード1が停止したサービスを継続することが可能です。
この構成ではスタンバイノードも何らかのサービスを提供することになり、クラスタでよくいわれる「スタンバイ機の無駄」を避け、TCOを抑えることにも寄与します。
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著者プロフィール
レッドハット株式会社 藤田 稜
レッドハット株式会社 プリセールスエンジニア
ホスト・オフコンのSIer、WebのSIerを経て様々なOSに触れた結果、これからはLinuxだという確信を持ち2005年4月より現職。レッドハットのOEMパートナーやエンドユーザからの導入検討段階での技術的問題の解決、セミナーなどにおけるRed Hat Enterprise Linuxの技術的情報の広報に従事。
INDEX
第7回:Red Hat Cluster Suiteの紹介
Red Hat Cluster Suite v.4
製品構成の概要
ハードウェア
RHCSによるThree Tiered LVS