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Sun Java Studio CreatorでWebアプリケーションを作ろう
Sun Java Studio CreatorでWebアプリケーションを作ろう

第1回:Sun Java Studio Creatorをインストールする
著者:ビーブレイクシステムズ  横井 朗   2005/6/2
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起動

   インストールが終わったところで、Sun Java Studio Creatorに含まれる各コンポーネントの起動方法を紹介します。アプリケーションサーバーはSun Java Studio Creatorの実行時に自動で起動されるため、ここではSun Java Studio Creatorとデータベースサーバーを起動しておきます。
Solarisの場合

   ここではSun Java Studio Creatorのインストール先を$INSTALL_DIRとします。デフォルトでは/opt/Creatorになります。

   Sun Java Studio Creatorを起動するには、次のコマンドを実行します。

$ $INSTALL_DIR/bin/runide.sh

   アプリケーションサーバー(Sun Java Application Server)を起動するには、次のコマンドを実行します。

# $INSTALL_DIR/SunAppServer8/bin/asadmin start-domain creator

   データベースサーバー(PointBase)を起動するには、次のコマンドを実行します。

# $INSTALL_DIR/SunAppServer8/pointbase/tools/serveroption/startserver.sh
Windowsの場合

   Sun Java Studio Creatorを起動するには、メニューから次のように操作します。

「スタート → プログラム → Sun Microsystems → Sun Java Studio Creator → Sun Java Studio Creator」

   アプリケーションサーバー(Sun Java Application Server)を起動するには、メニューから次のように操作します。

「スタート → プログラム → Sun Microsystems → Sun Java Studio Creator → Sun Java Application Serverを起動」

   データベースサーバー(PointBase)を起動するには、メニューから次のように操作します。

「スタート → プログラム → Sun Microsystems → J2EE 1.4 SDK → Start PointBase」
画面構成

   Sun Java Studio Creatorが起動したところで、画面構成を見てみましょう。以下の画面はSun Java Studio Creatorを起動し、プロジェクトを生成した状態の画面です。

新規プロジェクト
図5:新規プロジェクト



パレット/サーバーナビゲータ

   パレットとサーバーナビゲータをタブで切り替えて使用します。

   パレットで「JSF」を選択すると、画面の作成時に使用する各種JSFコンポーネントが表示されます。これを編集エリアへドラッグ&ドロップすることで画面をデザインできます。また、「クリップ」を選択すると、コードクリップが表示されます。コードクリップとはソースコードの一部分を抜き出したもので、ソースエディタ上にドラッグ&ドロップすることでソースコードを挿入できます。

   「JSF」を選択すると、「JSF 標準コンポーネント」や「JSF バリデータ/コンバータ」が表示されます。JSF標準コンポーネントは、JSF に標準でついているUIコンポーネントです。このコンポーネントを配置して画面を作成します。また、バリデータは入力値の検証を行ない、コンバータは入力値の変換を行ないます。バリデータやコンバータは、「編集エリア」上に配置されているJSF標準コンポーネント上にドラッグ&ドロップすることで設定します。

   一方、サーバーナビゲータでは、データソースやWebサービスなどのサーバーのサービスが表示されます(図6)。

サーバーナビゲータ
図6:サーバーナビゲータ



アプリケーション構造

   現在開いているアプリケーションに含まれる画面やBeanの情報が表示されます。

   画面の表示ではHTMLなどのタグが階層化されて表示され、展開していくとバリデータやコンバータなど「編集エリア」に表示されないコンポーネントも選択できます(図7)。

アプリケーション構造
図7:アプリケーション構造



編集エリア

   ソースコードの編集、画面のデザイン、画面遷移などの編集を行なうエリアです。上端に表示されるタブを切り替えることで、作業内容を切り替えます。また、下端に表示されるタブを切り替えることで、画面を編集するデザインモードと、ソースコードを表示するソース編集モードを切り替えることができます。


プロパティ/ダイナミックヘルプ

   プロパティとダイナミックヘルプをタブで切り替えて使用します。

   プロパティでは選択されているコンポーネントのプロパティが表示されます。プロパティは一般、概観、データ、イベント、JavaScriptといったカテゴリに分かれています。

   ダイナミックヘルプでは、Sun Java Studio Creator上でそのとき選択されている対象についてヘルプを表示します(図8)。ヘルプにはローカル環境で参照できるものと、インターネットに接続されていないと参照できないものがあります。

ダイナミックヘルプ
図8:ダイナミックヘルプ



プロジェクトナビゲータ

   プロジェクトに関連したリソースが表示されます。リソースにプロパティが存在する場合は、リソース選択時にプロパティが表示されます。

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著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ  横井 朗  
オープンソース指向技術コンサルタント。Java専門のソフトウェアハウス〜フリーエンジニアを経て現職。帳票開発のみならず、オープンソースを用いたシステム構築を日々提案。なによりもお客様の真のニーズを求めるため社内外でオープンソースに関する啓蒙活動を行う。


INDEX
第1回:Sun Java Studio Creatorをインストールする
  はじめに
  インストール
起動