第9回:プロパティと設定の拡張 (2/4)

Eclipse実践プラグイン開発
Eclipse実践プラグイン開発

第9回:プロパティと設定の拡張
著者:ビーブレイクシステムズ  大森 洋行   2005/8/29
前のページ  1  2   3  4  次のページ
"page"のプロパティ設定

   "org.eclipse.ui.propertyPages"を右クリックします。表示されたポップアップ・メニューから「新規」 - 「page」を選択し、"page"のプロパティを以下のように設定し、保管します。
プロパティ
内容
idexamples.hello2.pages.SamplePropertyPage
プロパティ・ページを識別するID
nameサンプル・プロパティー・ページ
表示される名前
objectClassorg.eclipse.jdt.core.IJavaProject
プロパティ・ページが登録されるクラスの完全修飾名
classexamples.hello2.pages.SamplePropertyPage
org.eclipse.ui.IWorkbenchPropertyPageインターフェースを実装するクラス(プロパティ・ページ・クラス)
icon値:なし
アイコンのパス
nameFilter値:なし
オブジェクト名によってプロパティ・ページを登録するときのワイルドカード・マッチ条件
adaptable値:なし
objectClassで指定したクラスがorg.eclipse.core.resources.IResourceに適合する型のときに、このプロパティ・ページを使用するかどうかを示すフラグ。デフォルトは、"false"
クラスを作成し、プロパティ・ページを追加

   概要」ページの「すべての拡張」から「org.eclipse.ui.propertyPages」 - 「サンプル・プロパティー・ページ」を選択し、「拡張エレメント詳細」の「class」リンクをクリックして、examples.hello2.pages.SamplePropertyPageクラスを作成します。

   次にSamplePropertyPageクラスに以下のようにコードを記述します。

public class SamplePropertyPage extends PropertyPage implements IWorkbenchPropertyPage {

    public SamplePropertyPage() {
        super();
    }

    protected Control createContents(Composite parent) {
        Label label = new Label(parent, SWT.NONE);
        label.setText("Hello, Eclipse world");
        return label;
    }

}
   マニフェスト・エディターによって生成されたSamplePropertyPageクラスは、org.eclipse.ui.dialogs.PropertyPage抽象クラスを継承し、IWorkbenchPropertyPageインターフェースをインプリメントしています。

   以上で、プロパティ・ページを追加することができました。ワークベンチ・ランタイムを起動し、Javaプロジェクトを右クリックし、ポップアップ・メニューから「プロパティ」を選択してみてください(図2)。

   これまでに、プロパティ・ページを追加する手順について説明しました。次に、拡張ポイントとプロパティ・ページ・クラスについて説明します。


拡張ポイント

   拡張する拡張ポイントは、"org.eclipse.ui.propertyPages"で、extension要素の構造を図4にまとめました。

"org.eclipse.ui.propertyPages"のextension要素の構造
図4:"org.eclipse.ui.propertyPages"のextension要素の構造


プロパティ・ページ・クラス

   プロパティ・ページ・クラスでは、プロパティ・ページの機能を実装します。プロパティ・ページ・クラスは、org.eclipse.ui.IWorkbenchPropertyPageインターフェースをインプリメントしなければいけません。

   IWorkbenchPropertyPageインターフェースを中心にインターフェースやクラスの関係を図5に示します。

IWorkbenchPropertyPageインターフェースとPropertyPageクラス
図5:IWorkbenchPropertyPageインターフェースとPropertyPageクラス

   「プロパティ・ページの追加」で作成したSamplePropertyPageクラスで継承したPropertyPage抽象クラスは、IWorkbenchPropertyPageインターフェースやその他のインターフェースで定義されているメソッドを実装していますが、プロパティ・ページ・クラスでは、もう1つcreateContentsメソッドを実装する必要があります(表1)。

メソッド内容
createContentsGUIコンポーネント作成などを実装

表1:実装するメソッド

前のページ  1  2   3  4  次のページ


ビーブレイクシステムズ社 大森 洋行
著者プロフィール
ビーブレイクシステムズ社  大森 洋行
中堅システム開発会社にて、データベース検索ソフトの開発・導入コンサルティング・セミナー講師に従事。その現場の中で、Java及びオープンソースを用いたシステム開発は今後のシステム開発の主流になると考え、それらを独学で学ぶ。本格的にそれらを用いた開発に携わるため、ビーブレイクシステムズに入社。現在、データ項目やその流れの分析に重点をおきながら、Javaやオープンソースを用いたシステム開発に携わる。


INDEX
第9回:プロパティと設定の拡張
 はじめに
"page"のプロパティ設定
 設定ページの追加
 拡張ポイント
Eclipse実践プラグイン開発
第1回Eclipseとプラグイン
第2回プラグインの配布とインストール
第3回基本的なGUIコンポーネントの利用
第4回JFaceのGUIコンポーネント
第5回メニューとポップアップ・メニューの拡張
第6回ビューの拡張
第7回エディタの拡張
第8回パースペクティブの拡張
第9回プロパティと設定の拡張
Eclipseが提供するBIとレポーティングツール
第1回インストールからはじめるEclipse BIRT
第2回データベースのデータをレポートに出力しよう
第3回レポートを作成しよう
第4回スクリプティング機能・Tomcatでのプレビュー・レポートエンジンを使用したレポート出力
Eclipse3ではじめるJava Webアプリケーション開発
第1回Eclipse3の概要とインストール
第2回Eclipse3の基本機能
第3回Eclipse3の基本操作を憶えよう
第4回Eclipseの便利な機能
第5回Webアプリケーションの開発(1)〜JSP作成〜
第6回Webアプリケーションの開発(2)〜サーブレットの作成〜
第7回データベースの利用
第8回フレームワークの利用
第9回O/Rマッパーの利用
第10回JUnitの利用
第11回Antの利用
第12回CVSの利用(1)
第13回CVSの利用(2)
Eclipse WTPによる標準開発ツールの提供
第1回Eclipse WTPの概要とインストール
第2回Eclipse WTPでHello World
第3回Eclipse WTPのDB系ツールを使う
第4回Eclipse WTPのエディタとその他のツール

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored