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JBossクラスタ入門
第2回:ソフトウェアのインストール
著者:
日本ヒューレット・パッカード 水野 浩典、佐藤 修一、
古賀 政純
2005/9/22
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Red Hat Enterprise Linuxのインストール
RHEL3のCD-ROMメディアの1枚目を、インストールしたいサーバのCD-ROMドライブに挿入して電源を入れます。サーバがCD-ROMからの起動に成功すると、RHEL3のインストーラが起動します。
インストール時の言語の設定、キーボード設定、マウス設定
インストーラの言語を日本語にすることが可能です。キーボードでは日本語キーボードを指定できます。マウスはサーバに接続されているマウスの種類を選択します。
ディスクパーティションの設定
パーティション設定は、稼動させるシステム環境に最適化するためにもDisk Druidを使用して手動でパーティションを設定することを強く推奨します。以下はDisk Druidでパーティション設定を行う画面です(図2)。
図2:Disk Druidによるローカルディスクのディスクパーティション設定
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
Disk Druidでは、稼動させるシステム環境に応じてパーティション作成して下さい。"/boot"パーティションとして、ext3、100MBを強制的に指定します。"/"パーティションとして、ext3、5000MBで作成します。
次にスワップパーティションを作成します。システムの負荷や要件に応じてスワップパーティションを複数作成してください。また必要に応じて/home、/var、/tmp、/usrなどを別パーティションとして作成してください。RHELで利用するパーティションはext3にすることを推奨します。
ブートローダの設定
ブートローダのインストールする場所は、デフォルト設定のマスターブートレコード(MBR)のままで結構です。RHELではMBRにGRUBをインストールします。
ネットワークの設定
インストール時に、Ethernetコントローラは自動認識されます。ネットワークインタフェースに対してIPアドレスとネットマスクを設定し、ホスト名を設定します。
ファイアウォールの設定
サーバの用途に応じてファイアウォールを設定しますが、通常ファイアウォールは「無し」の状態で設定しておき、OSインストール後に設定します。
システム標準言語の選択
OS起動時の標準言語を設定します。日本語を利用する場合には「Japanese」、英語を利用する場合には「English(USA)」を選択して下さい。
タイムゾーンの選択
OSが持つ時計を設定します。サーバを日本国内で利用する場合は「アジア/東京」を選択します。
rootアカウントのパスワード設定
RHELを管理する管理者ユーザ(rootアカウント)のパスワードを必ず設定します。このパスワードは推測されにくいものにします。
パッケージグループの選択
RHELのインストーラでは、デフォルト設定の場合は標準的なパッケージがあらかじめ選択されて、インストールを簡単に行うことが可能ですが、そのサーバの用途に適した状態にするため、「インストールするパッケージセットをカスタマイズ」を選択することを強く推奨します。
サーバ用途で利用する場合には、サーバ監視ソフトウェアやドライバなどのビルドが必要ですので、カーネル開発環境を導入されることを強く推奨します。Webサーバやメールサーバの用途に合わせてサーバソフトウェアパッケージを選択します。
グラフィカルインターフェース(X)の設定
ビデオコントローラは自動認識されますが、自動認識ができない場合は、手動でX Windowの設定を行う必要があります。
モニタの設定
適宜モニタの種類を選択してください。Xの設定・モニタの設定は、GUIの設定ですので、OSインストール後でも再設定可能です。
サーバに適したカーネルで起動しているかを確認
SMP型のサーバではSMP用のカーネルが起動していることをブート時に確認します。
図3:複数のCPUを搭載したサーバではSMPカーネルがデフォルトで選択される
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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著者プロフィール
日本ヒューレット・パッカード株式会社
水野 浩典
1991年、同社入社以来、エンタープライズ環境でHP-UXを使用しているお客様のサポートの仕事に従事。その後、IA-64(Itanium)とPA-RISCのダイナミックトランスレータの開発経験を経て、Java、J2EEベースのベンチマークや障害解析、コンサルティングを経験。現在は、オープンソースのコンサルティングやサポートを行っている。8bitのバイト列やアセンブラコードを見て、解析することを何よりの楽しみ(?)にしています。
著者プロフィール
日本ヒューレット・パッカード株式会社
佐藤 修一
2000年より自社J2EEサーバの開発/国際化/テストに従事。以来、商用/オープンソース問わずJ2EEベースのシステム構築、ベンチマーク等を担当。現在は主にオープンソースのJ2EEサーバである「JBoss AS」を含めた「JEMS製品」や、同じくオープンソースのRDBMS「MySQL」のコンサルティングやサポートを精力的に行いながら、毎日、ソースコードと戯れています。
著者プロフィール
日本ヒューレット・パッカード株式会社
古賀 政純
2000年よりUNIXベースのHAクラスタシステム及び、科学技術計算システムのプリセールスに従事。並列計算プログラミング講習会などを実施。その後、大手製造業及び官公庁系の大規模Linuxクラスタの導入、システムインテグレーションを経験。現在は、大規模エンタープライズ環境向けのLinuxブレードサーバ及びHP Serviceguard for Linux(HAクラスタソフトウェア)のプリセールスサポート、システム検証を担当している。毎日、Linuxサーバと寝食を共に(?)しています。
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第2回:ソフトウェアのインストール
環境
Red Hat Enterprise Linuxのインストール
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