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Eclipseで実現するリッチクライアントの世界
第1回:他とは異なるEclipse RCPの特徴
著者:
ビーブレイクシステムズ 横井 朗
2005/9/12
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事例紹介
ここで、Eclipse RCPアプリケーションのイメージを掴んでいただくために、弊社の管理会計ソフトであるMA-EYESをご紹介します。
図2:MA-EYES
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
管理会計とは収益性・生産性といった事業の状態を分析し、経営層の意思決定を支援するといった場合に使われ、以下のようなことが求められます。
様々な社内システムとの連携
カスタマイズが容易にできること
ITの不得意な経営層でも使えるわかりやすいユーザインターフェイス
状況をひと目で把握できるようにグラフなどのビジュアルな表示
表3:管理会計に求められる機能
このような場合はJavaやEclipse RCPなどといった様々なOSSのそれぞれの得意分野がいかせますので、Eclipse RCP向きのアプリケーションといえます。
このようにEclipse RCPでは追加するプラグインによって、高い操作性、ビジュアル性を持ったさまざまなアプリケーションを作ることができます。
まとめ
第1回目のまとめとして、ここまで見てきた特徴から、Eclipse RCPが適した範囲を考えてみることにしましょう。
まず、Webブラウザ上で動作せず、クライアント側にJava Web Startなど配信のしくみが必要ということから、ECサイトのような広く一般のユーザ向けのアプリケーションには向いておらず、会員や企業内のシステムなどユーザが限定されるシステムに向いています。
また、HTMLクライアントと比較すると開発の費用は大きくなるため、大量のデータ入力やグラフ表示などの高い操作性、表現力を求められるアプリケーションに向いているといえるでしょう。
次回は実際にEclipse RCPを使ったアプリケーション開発の流れについて説明します。
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著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ 横井 朗
オープンソース指向技術コンサルタント。Java専門のソフトウェアハウス〜フリーエンジニアを経て現職。帳票開発のみならず、オープンソースを用いたシステム構築を日々提案。なによりもお客様の真のニーズを求めるため社内外でオープンソースに関する啓蒙活動を行う。
INDEX
第1回:他とは異なるEclipse RCPの特徴
はじめに
Eclipse RCPの概要
事例紹介