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Eclipse RCP
Eclipseで実現するリッチクライアントの世界

第3回:アプリケーションを実際に作ってみる(後編)
著者:ビーブレイクシステムズ  横井 朗   2005/9/26
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配布用にまとめる

   次にRCPのアプリケーションとして配布用にまとめ、Eclipseからではなく、アプリケーション単体で実行する方法について説明します。

   メニューから「ファイル → エクスポート → デプロイ可能なプラグインおよびフラグメント」を選択します。

   「エクスポート・オプション」を"ディレクトリー構造"に変更し、「宛先 → ディレクトリー」に任意のパスを設定し「終了」をクリックします。
プラグインおよびフラグメントのエクスポート
図6:プラグインおよびフラグメントのエクスポート
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   ここまでで今回作成したアプリケーションがプラグインとして出力されるので、次に必要なプラグイン(実行時に「必須プラグインの追加」でチェックがついたもの)をエクスポートしたディレクトリの"plugins"配下にコピーします。

プラグイン バージョン
org.eclipse.swt 3.0.2
org.eclipse.ui.workbench 3.0.2
org.eclipse.ui 3.0.2
org.eclipse.core.expressions 3.0.0
org.eclipse.core.runtime 3.0.2
org.eclipse.help 3.0.0
org.eclipse.jface 3.0.2
org.eclipse.osgi 3.0.1
org.eclipse.update.configurator 3.0.0
org.eclipse.swt.nl1 3.0.1
org.eclipse.swt.win32 3.0.2

表2:必須プラグイン

   最後にEclipseのホームディレクトリーにある"startup.jar"を、エクスポートしたディレクトリーにコピーし、以下のコマンドを実行します。Eclipseから実行した場合と同様に表示されれば成功です。

>java -cp startup.jar org.eclipse.core.launcher.Main -application SimpleBrowser.SimpleBrowser
まとめ

   今回まででEclipse RCPアプリケーションの流れについて見てきました。次回は、作成したアプリケーションをクライアントへ配信する方法について説明します。

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ビーブレイクシステムズ
著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ  横井 朗  
オープンソース指向技術コンサルタント。Java専門のソフトウェアハウス〜フリーエンジニアを経て現職。帳票開発のみならず、オープンソースを用いたシステム構築を日々提案。なによりもお客様の真のニーズを求めるため社内外でオープンソースに関する啓蒙活動を行う。


INDEX
第3回:アプリケーションを実際に作ってみる(後編)
  はじめに
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